タバック

株式会社タバック

株式会社タバック（英: TAVAC Co., Ltd.）は、日本の音響製作・編集に特化したポストプロダクション企業であり、主にアフレコや映像作品の音響制作を行っています。1973年に東京都新宿区北新宿に設立されたこの会社は、東映アニメーション株式会社の完全子会社として運営されています。また、タバックは日本音声製作者連盟の正会員でもあります。

設立と歴史

タバックは、元々は東映動画（現在の東映アニメーション）技術課の録音部門と編集部門が独立して創立されたことに始まり、「Toei Audio and Visual Art Center」の頭文字をとって「TAVAC」という名称が付けられました。その後、タバックは東映アニメーションのアニメーション作品に関するアフレコやダビング、編集業務を中心に広がりを見せ、多くの著名なアニメーション作品を手掛けてきました。

社名はこのアフレコスタジオに由来し、40年以上にわたって多くのアニメーション作品の音響制作を行ってきた場所でした。しかし、ビルの老朽化と耐震性能の問題により、2015年9月にはスタジオが閉鎖され、その後の業務は練馬区東大泉の東映東京撮影所内にある東映デジタルセンターに移転しました。スタジオ閉鎖の際、多くの声優やアニメ制作者たちがブログやSNSでその思い出を語り閉鎖を惜しみました。

移転と新たなスタジオ

タバックは、スタジオの移転後、新たに渋谷区代々木に録音スタジオを開設しました。また、以前の北新宿スタジオは、スタイルキューブが借り受け自社スタジオ「スタジオ・ユモ」として運営され、後に信濃町に「スタジオシエラ」を新たに開設しました。北新宿にあったビルは2023年8月までに解体されました。

主な業務

タバックは、主にアフレコからダビング、各種音響制作および編集業務を行い、特にアニメ分野での活動が目立ちます。過去には、『ドラゴンボール』シリーズや『美少女戦士セーラームーン』など、数々の人気作品の音響制作を担当しており、特に「録音スタジオタバック」としてのクレジットは多くの作品で見られます。また、スタジオが移転した後は、音響制作としてクレジットされています。

主な録音担当作品

（旧）タバックでの主要な作品

• - 亜空大作戦スラングル
• - キテレツ大百科
• - 新世紀エヴァンゲリオン
• - 美少女戦士セーラームーン
• - ちびまる子ちゃん（第一期）
• - FATE/stay night
• - ほか多数

（新）タバックでの主要な作品

• - 群れなせ!シートン学園
• - ハクション大魔王2020
• - 音響制作・編集担当作品：ワールドトリガーやプリキュアシリーズ

まとめ

今日もタバックは日本の映像制作において重要な役割を果たしており、特にアニメーション分野においては欠かせない存在となっています。今後も多くの作品でその名を見かけることが期待されます。

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