タムナ 〜Love the Island〜

『タムナ 〜Love the Island〜』は、2009年に韓国MBCで放送されたテレビドラマで、日本でも人気を博しました。原作は、2007年から2011年にかけてチョンヤが「ウィンク」で連載した同名の長編漫画です。

物語の舞台と背景

物語は17世紀の朝鮮を舞台に、済州島を主な舞台として展開されます。実際のヘンドリック・ハメルの漂着事件をモチーフにしており、歴史的な背景にフィクションを織り交ぜたドラマティックなストーリーが魅力です。

主要な登場人物

チャン・ボジン (演：ソウ)：済州島で育った海女の少女。海女としての腕前は今一つですが、外の世界への憧れを抱いています。漂着したウィリアムを助けたことから、様々な事件に巻き込まれていきます。
パク・キュ (演：イム・ジュファン)：漢陽から済州島に流刑に処された両班。実は、献上品盗難事件を調査するために朝廷から派遣された密偵という裏の顔を持っています。ボジンを何かと助けずにはいられない、複雑な感情を抱いています。
ウィリアム・J・スペンサー (演：ファン・チャンビン)：イギリス・ロンドン出身の貴族。日本の陶磁器に強い興味を持ち、長崎へ密航しようと試みますが、嵐によって済州島に漂着します。異邦人として島の人々から奇異な目で見られますが、語学の才能に長けており、すぐに朝鮮語を習得していきます。
ヤン・カワムラ (演：イ・ソンホ)：オランダ東インド会社に勤務する日本人商人。ウィリアムと共に長崎へ向かう途中で遭難し、済州島に漂着します。日本人を装っていますが、実は済州島出身の朝鮮人で、幼い頃に日本へ連行された過去を持っています。

テレビドラマ版について

ドラマは2009年8月から9月にかけてMBCで放送され、全16話で構成されています。企画から制作まで約2年の歳月を費やした大作であり、放送前から海外への放映権販売も好調でした。当初は全20話の予定でしたが、視聴率の低迷により短縮されました。

日本での展開

日本では、BS日テレやフジテレビで放送されました。原作漫画も新書館から翻訳版が刊行されましたが、3巻までで中断しています。

原作情報

韓国：ソウル文化社から全14巻が刊行されています。
日本：新書館から3巻まで刊行。

『タムナ 〜Love the Island〜』は、美しい済州島の風景を背景に、異文化交流、身分違いの恋、そして隠された陰謀が絡み合う、見応えのある歴史ドラマです。

もう一度検索