ダイラン・アンスワース

ダイラン・チョウルズ・アンスワース：南アフリカ出身の国際派右腕

ダイラン・チョウルズ・アンスワース（Dylan Chowles Unsworth, 1992年9月23日 - ）は、南アフリカ共和国クワズール・ナタール州ダーバン出身のプロ野球選手です。右投右打の投手として、国際的なキャリアを築いています。CPBL（台湾プロ野球）での登録名は「迪倫（ディーレン）」でした。

プロ入りとマリナーズ傘下時代

2010年6月20日、シアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、プロとしてのキャリアをスタートさせました。ルーキーリーグから着実にステップアップし、アドバンスドルーキーリーグ、ショートシーズンAへと昇格。2012年には、第3回WBC予選の南アフリカ共和国代表にも選出されました。

2013年にはA級クリントン・ランバーキングスに昇格。故障者リスト入りも経験しましたが、リハビリを経て復帰しました。2014年にはA+級ハイデザート・マーベリックスに配属され、故障に苦しみながらもプレーを続けました。

2016年は、第4回WBC予選の南アフリカ共和国代表に再び選出。AA級ジャクソン・ジェネラルズでは、サザンリーグ・オールスターゲームにチームメイトと共に選ばれ、オールスター・フューチャーズゲームにも出場するなど、飛躍の年となりました。オフには、アリゾナ・フォールリーグにも派遣され、経験を積みました。

2017年は、マリナーズのスプリングトレーニングに招待選手として参加。しかし、メジャー昇格は叶わず、マイナーキャンプへ異動となりました。その後、ベネズエラのウィンターリーグに参加し、レオネス・デル・カラカスに所属。シーズンオフにマリナーズからFAとなりました。

エンゼルス傘下時代

2018年1月17日、ロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を締結。AAA級ソルトレイク・ビーズで6勝1敗の好成績を残しましたが、メジャー昇格には至らず、オフにFAとなりました。前年同様にベネズエラのウィンターリーグに参加しました。

2019年は、どの球団にも所属しませんでしたが、オフにはオーストラリアン・ベースボールリーグ（ABL）のパース・ヒートに所属し、主に先発投手として活躍しました。

メキシカンリーグ時代

2020年2月11日、メキシカンリーグのプエブラ・パロッツと契約。しかし、COVID-19の影響でシーズンが中止となり、公式戦での出場は叶いませんでした。オフには、前年同様にABLのヒートに所属しました。

2021年2月22日、メキシカンリーグのベラクルス・イーグルスと契約。同年7月22日にFAとなりました。

台湾時代

2021年7月23日、CPBLの富邦ガーディアンズと契約。11月6日にCPBL初出場を果たしましたが、外国人枠の関係でシーズンオフに退団となりました。

メキシカンリーグ復帰

2022年1月21日、メキシカンリーグの古巣ベラクルス・イーグルスと再び契約を結びました。

プレースタイル

安定した制球力と、多彩な変化球を駆使する投球が持ち味です。国際経験も豊富で、様々な国の野球に対応できる適応力も持ち合わせています。

詳細情報

記録
MiLB
ミッドウェストリーグ・オールスターゲーム選出：1回（2013年）
オールスター・フューチャーズゲーム選出：1回（2016年）
背番号
58 （2021年、富邦ガーディアンズ）
代表歴
2013 WBC予選 南アフリカ代表
* 2017 WBC予選 南アフリカ代表



ダイラン・チョウルズ・アンスワースは、その国際的なキャリアと、常に挑戦を続ける姿勢で、これからも野球界に貢献していくことでしょう。

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