ダウン・ザ・ワールド

ダウン・ザ・ワールド

『ダウン・ザ・ワールド』は、1994年9月30日にアスキーより発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲームです。滅亡の危機に瀕した世界を舞台に、勇者と仲間たちが繰り広げる冒険活劇が描かれます。

ストーリー

物語は、すべての生命の源である「命のつぼみの国」から始まります。そこに住むサーラ姫が、ある日突然、胸にトゲが刺さり病に倒れてしまいます。サーラ姫の死は、そのまま世界の滅亡を意味していました。

一方、ガラの街に住む妖術の賢者メルヴィルは、賢者の玉の力を利用して、命のつぼみの国へと続くすべての扉を閉ざしてしまいます。彼はサーラ姫の死を望み、それによって汚れた世界を新たな美しい世界へと変えようと企んでいたのです。

瀕死のサーラ姫は、臣下のマムラン王に10粒の涙を与え、人間の世界へ向かうように命じます。「愛をココロに持つ国にこそ、私の胸のトゲを抜くことができる勇者がいる」と。

マムラン王は命のつぼみの国を旅立ちますが、道中でメルヴィル軍の襲撃を受け、10人の涙の騎士のうち9人を失ってしまいます。生き残ったのは、落ちこぼれの騎士であるガオ。彼は王の命を受け、勇者を求めて人間の世界へと旅立ちます。

果たして、勇者は命のつぼみの国にたどり着き、サーラ姫を救うことができるのでしょうか？

ゲーム内容

本作の戦闘システムは「ATB（アクティブ・タクティカル・バトル）」を採用しています。戦闘はオートで進行し、プレイヤーは事前にキャラクターの行動パターンを設定することで、戦闘の流れをある程度コントロールすることができます。

登場人物

ガオ
主人公。青い涙の騎士であり、プレイヤー（勇者）を導き、サーラ姫を救うために共に戦います。
ベルベル
生意気な性格の妖精。戦闘には参加しませんが、ガオと共に勇者を命のつぼみの国へと案内します。戦闘不能になったガオを救う能力を持っています。

音楽

本作の大きな特徴の一つとして、スーパーファミコンソフトとしては初となる女性ボーカルによる主題歌が挙げられます。主題歌は小野正利が担当し、ゲームの世界観を盛り上げました。

主題歌
「愛のテーマ～NOW MY LOVE」
作詞・作曲：ジェフ・ファイファー、ロブ・ファイファー

スタッフ

豪華なスタッフ陣がゲーム制作に参加しています。

ストーリー：康珍化
アート・ディレクション、キャラクター・デザイン：松下進
サウンド・プロデュース：兼松光
音楽：ジェフ・ファイファー、ロブ・ファイファー
プロデュース：浜村弘一
* 開発プロデュース：金田剛、吉田穂積

評価

ゲーム雑誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは、40点満点中28点を獲得しました。また、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」では、30点満点中21.2点という評価を得ています。

『ダウン・ザ・ワールド』は、その独特な世界観や音楽、そして戦略性の高い戦闘システムで、多くのプレイヤーを魅了した作品です。

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