ダシェンコ・リカルド

ダシェンコ・アドリアーノ・リカルド：キュラソーが生んだ国際的な捕手

ダシェンコ・アドリアーノ・リカルド（Dashenko Adriano Ricardo）は、1990年3月1日、オランダ領アンティルのキュラソー島ウィレムスタッドで生まれました。右投げ右打ちの捕手として、そのキャリアは多岐に渡り、様々な国とリーグで活躍しました。

プロ入りとオリオールズ傘下時代

2007年、ダシェンコはドラフト外でボルチモア・オリオールズと契約し、プロの道を歩み始めます。ルーキー級ドミニカンサマーリーグ・オリオールズでのデビューを皮切りに、ガルフ・コーストリーグ・オリオールズ、A級デルマーバ・ショアバーズなど、着実にステップアップを目指しました。2009年にはA-級アバディーン・アイアンバーズにも昇格しましたが、2011年に解雇されました。

ジャイアンツ、ドジャース傘下時代

オリオールズ解雇後、ダシェンコはサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結び、ルーキー級アリゾナリーグ・ジャイアンツ、A級セイレムカイザー・ボルケーノズでプレーしました。その後、ロサンゼルス・ドジャースともマイナー契約を結びますが、2014年3月に解雇されました。

オランダ球界での活躍

2014年、ダシェンコはホーフトクラッセのコレンドン・キンヘイムと契約し、オランダ球界に活躍の場を移します。同年にはフランス国際野球大会、ヨーロッパ野球選手権大会でオランダ代表に選出され、チームの優勝に貢献しました。2015年には、「GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン 対 欧州代表」の欧州代表にも選ばれ、日本のファンにもその名を知られるようになりました。また、ワールドポート・トーナメント、WBSCプレミア12にもオランダ代表として出場しました。

2016年にはキュラソー・ネプテューヌスに移籍し、一時引退するも、ハーレムベースボールウィーク、フランス国際野球大会、ヨーロッパ野球選手権大会で再びオランダ代表に選出され、チームを優勝に導きました。

北米独立リーグ、レイズ傘下時代

2016年、ダシェンコはアメリカン・アソシエーションのリンカーン・ソルトドッグスと契約し、現役復帰を果たします。2017年には第4回WBCオランダ代表にも選出されました。2019年にはタンパベイ・レイズとマイナー契約を結び、傘下AAA級のダーラム・ブルズでプレーしましたが、同年FAとなりました。

その後

2020年、ダシェンコはフロンティア・リーグのゲートウェイ・グリズリーズと契約しますが、リーグ戦の中止により退団。その後、ホーフトクラッセのキュラソー・ネプテューヌスと契約しました。

代表歴

ダシェンコは、オランダ代表として数多くの国際大会に出場しています。ワールド・ベースボール・クラシック（2013年、2017年、2023年）、フランス国際野球大会（2014年、2016年）、ヨーロッパ野球選手権大会（2014年、2016年、2019年）、ワールドポート・トーナメント（2015年）、WBSCプレミア12（2015年）など、その活躍は目覚ましいものがあります。

ダシェンコ・アドリアーノ・リカルドは、その国際的な経験と豊富な実績で、オランダ球界、そして世界中の野球ファンに記憶される選手と言えるでしょう。

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