ダスティン・ジョンソン

ダスティン・ジョンソン：ゴルフ界の飛ばし屋、その軌跡

ダスティン・ハンター・ジョンソン（Dustin Hunter Johnson）は、1984年6月22日、アメリカ・サウスカロライナ州コロンビアで生まれました。その強烈なストロンググリップから繰り出される圧倒的な飛距離は、PGAツアーでも屈指の実力を誇り、数々のタイトルを獲得しています。2019-20シーズンにはフェデックスカップ総合優勝を果たし、2016年の全米オープン、2020年のマスターズではメジャー制覇を成し遂げました。

アマチュア時代からプロ転向へ

ダスティンはアマチュア時代からその才能を発揮し、2007年にはモンロー招待とノースイーストアマチュアで優勝。同年にはウォーカーカップアメリカ代表にも選出されるなど、早くから注目を集めました。そして、同年のPGAツアーQスクールで14位タイに入り、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

PGAツアーでの躍進

2008年10月、フォールシリーズの大会であるターニングストーン・リゾート選手権でプロ初優勝を飾ると、その後も着実に勝利を重ね、2009年と2010年にはAT&Tペブルビーチナショナルプロアマで連覇を達成。しかし、2010年の全米オープンでは8位タイに終わり、メジャータイトルへの挑戦は続きました。

全米オープンの苦い経験とメジャー初制覇

2015年の全米オープンでは、最終日最終組で首位と1打差で18番ホールを迎えました。350ヤードを超えるスーパーショットで2オンに成功し、逆転優勝へイーグルチャンスを迎えましたが、痛恨の3パットでプレーオフにも進めず、ジョーダン・スピースと1打差の2位タイに終わるという悔しい経験をしました。しかし、翌2016年の全米オープンでは、4打差で最終日を迎え、首位のシェーン・ローリーがスコアを落とす中、ダスティンは68で回り見事メジャー初制覇を果たしました。ホールアウト後、5番ホールで1打罰が課せられ、スコアが69に変更されるというアクシデントもありましたが、その実力を証明しました。

世界ランク1位と数々の勝利

全米オープン優勝後も勢いは止まらず、ブリヂストン招待でも勝利を挙げ、2017年にはタイガー・ウッズ主催のジェネシス・オープンを制覇し、世界ランク1位に輝きました。2018年には、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズで1打目をピンまで10cmに寄せるビッグドライブを見せ、さらにフェデックス・セントジュード・クラシックで優勝し、世界ランク1位に返り咲きました。

マスターズ制覇と記録更新

2020年、ダスティンはマスターズで4日間合計268打（-20）という大会新記録で優勝を果たしました。この勝利は、彼のキャリアにおける大きなマイルストーンとなりました。

家族

2022年、ダスティンは長年の婚約者であったポーリナ・グレツキーと結婚。2人の息子にも恵まれ、公私ともに充実した生活を送っています。

通算成績

ダスティン・ジョンソンは、PGAツアーで24勝を含む通算28勝を挙げています。

注：悪天候により54ホールに短縮
2016年のWGC-Bridgestone Invitationalは、オリンピックのスケジュール変更のため、PGAツアーのみが認可した大会であり、ヨーロピアンツアーでは認可されませんでした。

1 フェデックスカップのプレーオフ形式のため-10からスタート、実際のスコアは-11

その他

2010年：ウェンディーズ・3ツアー・チャレンジ（PGAチームとして）、シャーク・シュートアウト（イアン・ポールターとともに）

メジャー選手権

DNP = 出場せず
CUT = 予選落ち
T =タイ
緑は優勝。
黄色はトップ10入り。

LIVゴルフ

(1)

脚注

出典：

外部リンク

公式ウェブサイト
ダスティン・ジョンソン - PGA Tour.com
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