ダスティン・ニッパート

ダスティン・ニッパートのプロ野球キャリア

ダスティン・デビッド・ニッパート（Dustin David Nippert）は、1981年5月6日生まれ、アメリカのウェストバージニア州ホイーリング出身の元プロ野球選手です。主に投手として活躍し、スコット・ボラスを代理人として持ち、韓国のプロ野球リーグでは「니퍼트（ニポトゥ）」という登録名で知られています。

経歴

ダイヤモンドバックス時代

ニッパートは2002年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスからMLBドラフトの15巡目（全体459位）で指名され、契約を結びました。彼のプロキャリアはルーキーリーグからスタートし、2003年にはA級、2004年にはAA級エルパソ・ディアブロスへと昇進します。2005年9月8日、彼はメジャーリーグデビューを遂げ、続く9月29日にはメジャー初勝利を挙げました。しかし彼の2006年の成績は芳しくなく、メジャー定着には至りませんでした。

2007年には中継ぎとして36試合に登板し、その後も中継ぎとしての登板が増えていきます。

レンジャーズ時代

2008年にテキサス・レンジャーズにトレードされ、そこで開幕ロースターに名を連ねました。しかし、シーズン序盤には故障者リストに入ることとなります。2009年と2010年もレンジャーズでプレーし、2010年には38試合に登板し、チームの成功に寄与しましたが、12月にはフリーエージェントとなりました。

斗山時代

2011年、ニッパートはKBOの斗山ベアーズと契約し、そこで彼のキャリアは新たな転機を迎えます。初登板で初勝利を挙げ、先発ローテーションに定着します。2011年には15勝を挙げ、韓国プロ野球における外国人選手の中で最多勝を達成しました。以降も彼は毎年2桁勝利を収める活躍をし、特に2016年には22勝を挙げ、最優秀投手賞とレギュラーシーズンMVPを同時受賞するという快挙を達成しました。さらに2017年7月には、韓国プロ野球における外国人選手としての通算勝利数の新記録を樹立しました。

KT時代

2018年にはKTウィズと契約しましたが、そのシーズンを最後にプロ野球界から退くこととなります。

現役引退後の活動

ニッパートは2019年に現役を引退し、韓国に定住することに決めました。2020年には京畿道龍仁市にて「ニッパートビッグドリーム野球教室」を設立し、若い選手の育成に力を入れています。

プレースタイル

彼のプレースタイルは、最速で153km/hを記録する直球と、右打者にはスライダー、左打者にはチェンジアップを多く投げることが特徴です。チームメイトは、ニッパートが普段は70～80％の力で投げるが、走者が出るとフルパワーを発揮することを語っています。

記録と業績

MLBでは2005年に初登板し、その年の9月には初勝利を挙げました。KBOでは2011年4月2日に初登板し、同年には初完封を記録しました。彼の背番号はチームごとに異なり、ダイヤモンドバックス時代の57と、斗山の40が特に印象に残っています。

ダスティン・ニッパートは、アメリカから韓国へ移籍後もその実力を十分に発揮し、人々に多くの印象を残した選手でした。

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