ダニエレ・オルサート

ダニエレ・オルサート（Daniele Orsato、1975年11月23日生まれ）は、イタリア・モンテッキオ・マッジョーレ出身のサッカー審判員です。彼は国際サッカー連盟（FIFA）に登録された国際審判員として、数々の重要な試合で審判を務めてきました。

経歴

2010年にFIFA国際審判員リストに登録され、国際舞台でのキャリアをスタートさせました。2014 FIFAワールドカップ欧州予選やUEFA EURO 2012予選など、主要な国際大会の予選で審判を担当し、経験を積みました。

UEFAチャンピオンズリーグ（UCL）では、2012-13シーズンから2014-15シーズンにかけて、3年連続でグループステージの審判員を担当。2016年には、UCLのラウンド16、PSVアイントホーフェン対アトレティコ・マドリードの1stレグという重要な試合の審判を務めました。さらに、2017年3月には、2016-17シーズンのUCLラウンド16、レスター・シティ対セビージャの試合も担当しました。

2018 FIFAワールドカップでは、ビデオ・アシスタント・レフェリー（VAR）として重要な役割を果たしました。7月1日には、クロアチア対デンマークの試合でVARを担当し、試合の判定をサポートしました。

2019年2月12日、UEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16のマンチェスター・ユナイテッド対パリ・サンジェルマンの1stレグを担当した際には、厳しい判定が注目を集めました。この試合で、オルサートは10枚のイエローカードを提示し（マンチェスターUに6枚、PSGに4枚）、さらに89分にはポール・ポグバを退場処分としました。

2019-20シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでは、決勝戦という大舞台で主審を務めました。パリ・サンジェルマンとバイエルン・ミュンヘンが対戦したこの試合は、彼のキャリアにおけるハイライトの一つとなりました。2020年には、その年の最高の審判として、国際サッカー歴史統計連盟（IFFHS）から表彰され、世界的な評価を確立しました。

2020-21シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでは、準決勝の第2戦、チェルシー対レアル・マドリードという重要な試合を担当しました。

イタリア国内でも、その実績は高く評価されています。2021-2022シーズンのセリエA最優秀レフリーを受賞し、国内における最高の審判の一人として認められました。

2022年には、カタールで開催された2022 FIFAワールドカップの審判団に選ばれました。グループAのカタール対エクアドル、グループCのアルゼンチン対メキシコ、そして準決勝のアルゼンチン対クロアチアで主審を務め、ワールドカップの舞台でもその能力を発揮しました。

ダニエレ・オルサートは、長年にわたり、国際サッカー界で重要な役割を果たしてきた審判員です。数々の重要な試合で培ってきた経験と、公平かつ正確な判定によって、世界中のサッカーファンから尊敬を集めています。

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