ダニロ・テュルク

ダニロ・テュルクは、スロベニアの法学者、外交官、政治家であり、2007年12月から2012年12月までスロベニアの第3代大統領を務めました。

生い立ちと学歴

1952年2月19日にマリボルでドイツ系の家庭に生まれました。リュブリャナ大学で法学を学び、1978年から同大学で講師として教鞭を執りました。ベオグラード大学で修士号を取得し、1995年からは国際法の教授として教壇に立っています。

国際連合での活動

テュルクは、1992年から2000年までスロベニアの国連大使を務め、国際舞台で活躍しました。2000年には、当時のコフィー・アナン国連事務総長に政治補佐官として招聘され、2005年までその職を務めました。国連での豊富な経験を通じて、国際政治や外交に関する深い知識と見識を培いました。

大統領としての活動

2007年10月に行われたスロベニア大統領選挙に、無所属ながら社会民主党の候補として出馬しました。中道・左派の支持を集め、第1回投票で24.5％の票を獲得して第2位につけました。同年11月に行われた決選投票では、第1回投票で得票率1位だったロイゼ・ペーテルレ元首相を破り、第3代大統領に選出されました。大統領在任中は、スロベニアの国際的な地位向上や国内の社会問題解決に尽力しました。

大統領退任後

2012年12月に行われた大統領選挙では、決選投票で前首相のボルト・パホルに敗れ、大統領の座を退きました。退任後も、法学者や外交官としての経験を活かし、国際的な問題解決や平和構築に向けて活動を続けています。

人物

テュルクは、その知性と誠実さ、そして国際的な視野の広さから、多くの人々から尊敬を集めています。スロベニア国内外で、彼の知識と経験は高く評価されており、国際政治の分野で重要な役割を果たし続けています。

外部リンク

国際連合による紹介ページ （英語）
ホームページ （英語） （スロベニア語）

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