ダニー・バレンシア

ダニー・バレンシア：多才なユーティリティプレイヤー

ダニー・バレンシア（Danny Valencia, 1984年9月19日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ出身の元プロ野球選手です。右投右打で、三塁手、一塁手、外野手としてプレーしました。メジャーリーグ（MLB）の複数の球団で活躍し、国際舞台ではイスラエル代表としてもプレーしました。

生い立ちとプロ入り

マイアミで、ユダヤ系アメリカ人の母とキューバからの移民である父の間に生まれました。マイアミ大学を経て、2006年のMLBドラフトでミネソタ・ツインズから19巡目で指名され、プロ入りを果たしました。

MLBでのキャリア

2010年6月3日、シアトル・マリナーズ戦でメジャーデビュー。ツインズでは正三塁手として活躍しました。その後、2012年8月5日にボストン・レッドソックスへ移籍。

さらに、2012年11月28日にボルチモア・オリオールズへトレード、2013年12月18日にカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍と、短期間で所属球団が変わりました。ロイヤルズでは2014年に36試合に出場し、打率.282、2本塁打、11打点を記録しました。

2014年7月28日にはトロント・ブルージェイズへ移籍し、2015年には内外野のユーティリティとして58試合に出場。打率.296、7本塁打、29打点、OPS.838と好成績を残しましたが、2015年8月1日にDFAとなりました。

2015年8月3日、ウェイバー公示を経てオークランド・アスレチックスへ移籍。ここでは正三塁手として起用され、47試合で打率.284、11本塁打を記録しました。2チーム合計では、108試合に出場し、打率.290、18本塁打、66打点と自己最高の成績を残しました。2016年は、三塁手と右翼手として130試合に出場し、打率.287、17本塁打、51打点を記録しています。

2016年11月12日にシアトル・マリナーズへ移籍。2017年は130試合に出場し、打率.256、15本塁打、66打点を記録しましたが、オフにFAとなりました。

2018年3月3日にボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに参加。開幕25人枠入りを果たしましたが、8月10日にDFAとなり、15日に自由契約となりました。

国際舞台での活躍と引退後

2019年9月にイスラエルの国籍を取得し、ヨーロッパ野球選手権大会に出場しました。2021年7月には東京オリンピックの野球イスラエル代表に選出され、全5試合に出場。メキシコ戦では3点本塁打を放つなど、打率.278、3本塁打、7打点の成績を残しました。

2023年3月に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）にもイスラエル代表として出場し、国際舞台でもその実力を発揮しました。

MLBでのユーティリティプレイヤーとしての活躍と、イスラエル代表としての国際舞台での貢献が、ダニー・バレンシアの野球キャリアを特徴づけています。

表彰

Topps ルーキーオールスターチーム：三塁手部門（2010年）

背番号

19（2010年 - 2011年、2014年 - 同年途中）
22（2012年 - 同年途中）
23（2012年途中 - 同年終了、2015年 - 同年途中）
35（2013年）
15（2014年途中 - 同年終了）
26（2015年途中 - 2017年）
2（2018年）

代表歴

2019年ヨーロッパ野球選手権大会イスラエル代表
2020年東京オリンピックの野球競技・イスラエル代表
* 2023 ワールド・ベースボール・クラシック・イスラエル代表

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