株式会社ダブリュエックス二十四:ウェザーニューズの気象情報サービスを支えた企業
株式
会社ダブリュエックス二十四(英称・通称:WX24)は、かつて存在した日本の気象情報サービス企業です。
ウェザーニューズの完全子
会社として、多岐にわたる事業を展開していました。主な業務内容は、
ケーブルテレビ局への気象情報サービス提供、BSデジタル放送における気象情報専門チャンネルの運営、そして
ウェザーニューズの国内営業拠点管理です。
WX24は、気象情報サービスの専門性を活かし、全国各地の
ケーブルテレビ局へ、地域に特化した気象情報や天気予報番組を提供していました。また、BSデジタル放送においては、気象情報専門チャンネルの運営にも携わっていました。番組制作や送出といった技術的な側面は
ウェザーニューズに委託しながらも、チャンネル運営の責任を担っていました。さらに、日本全国に展開する16ヶ所の営業拠点を管理運営し、
ウェザーニューズの販売部門としての役割も果たしていました。
2010年10月、
ウェザーニューズの取締役会において、WX24の吸収合併が決定されました。そして同年
12月1日、WX24は
ウェザーニューズに吸収合併され、その歴史に幕を閉じました。
WX24の歴史:設立から合併まで
WX24の設立は
1990年1月26日に遡ります。
ウェザーニューズ、電通、センチュリー・リーシング・システムの3社による共同出資によって設立されました。設立以来、常に
ウェザーニューズとの緊密な連携のもと、日本の気象情報サービス業界において重要な役割を果たしてきました。
主な歴史的節目は以下の通りです。
1991年10月: 通信衛星を利用したCATV向け気象情報番組「お天気チャンネル」の全国配信を開始。
1996年10月: CSデジタル衛星放送パーフェクTV!で気象情報専門チャンネル「ウェザーシャワー24」の放送を開始(
2000年5月まで)。
1997年6月: 幕張総合サービスセンター(現グローバルセンター)に、3つのスタジオを備えた情報発信基地「WNI SITE」を開設。先進的な技術を導入し、高品質な気象情報の提供体制を構築しました。
1997年12月: CSデジタル衛星放送ディレクTVで気象情報専門チャンネル「インテリジェントウェザーニュース」の放送を開始。
1998年9月: 自社発信の本格的気象番組「ウェザーニュース」を全国のCATVに向けて放送開始。
1999年3月:
ウェザーニューズがWX24の株式を追加取得し、子
会社化。
1999年12月: 郵政省(現総務省)よりBSデジタル・データ放送の
委託放送事業者に認定。
2000年10月: SKY PerfecTV!において「ウェザーニュース」の放送を開始。
2000年12月: BSデジタル・独立データ放送の気象専門チャンネル「ウェザーニュース」の放送を開始。
2001年11月: 委託放送事業部門をWX24に承継。
2003年4月: ウェザーニュースおよびディジタル・コンテンツ・デリバリィーを吸収合併。
ウェザーニューズの委託放送事業をWX24に一本化。
2005年6月:
ウェザーニューズの販売部門をWX24が承継。
2007年5月: SKY PerfecTV!向け放送を終了。
2009年5月: BSデジタル910chで「SOLiVE24」の
サイマル放送を開始。
2010年12月:
ウェザーニューズに吸収合併。
WX24は、多くの
ケーブルテレビ局に対して、地域に特化した気象情報や天気予報番組を提供していました。チャンネル名は「ウェザーニュース」または「お天気チャンネル」として親しまれていました。
番組内容
番組内容は、地域に合わせた独自の気象情報と、全国的な天気予報番組「SOLiVE24」の天気概況やアップデートなどを組み合わせたものでした。画面右上には常にエリアの天気予報が表示され、視聴者にとって使いやすい構成となっていました。
基本的なタイムテーブルは以下の通りです。
00・30分:「SOLiVE24」天気概況&全国の天気(07:00頃、11:00頃、17:00頃、22:00頃更新)
10・40分:エリアに応じた独自の気象情報
20・50分:各ブロック別ウェザーニュースUpdate(一日3回更新)
* 22・52分:エリアに応じた独自の気象情報
天気予報は、ピンポイント予報、週間天気、実況天気、注意報・警報、雨雲
レーダー、
衛星画像、
天気図、ポイント解説といった要素を組み合わせてローテーションで放送していました。季節に応じて花粉情報や
台風情報などの追加情報も提供していました。
WX24は、
ウェザーニューズグループの一員として、日本の気象情報サービスの発展に貢献しました。その歴史は、現代の気象情報サービスの基盤を築いた重要な一章と言えるでしょう。