ダラケ! 〜お金を払ってでも見たいクイズ〜

『ダラケ! ～お金を払ってでも見たいクイズ～』は、2014年10月9日から2020年3月23日までBSスカパー!で放送されていた異色のクイズバラエティ番組です。当初は木曜日の21時から22時までの放送でしたが、2019年7月からは月曜日の同時刻に変更されました。

番組のコンセプトは「地上波ではありえないクイズ番組！」。その名の通り、地上波では放送が難しいような、非常にディープな世界をテーマに取り上げ、その道のスペシャリストである「ダラケさん」たちがクイズ形式でテーマを追求していきます。毎回、3組から4組の回答者が登場し、マニアックな知識や経験を競い合います。クイズの出題はアシスタントの米田弥央が行うだけでなく、回答者同士が出題し合うコーナーもあり、単なるクイズ番組に留まらない、バラエティに富んだ展開が魅力です。

クイズの内容は非常にマニアックで、放送コードギリギリを攻めるような過激なものも少なくありません。例えば、「まくら営業をしているキャバクラ嬢」の回では、過去にまくら営業をした人数や貢いでもらった最高金額などが問われ、「美容整形外科医」の回では、最も多く「この芸能人のように整形してほしい」と注文される芸能人が誰かがクイズになります。また、「女性霊能者」の回では、坂本龍馬や卑弥呼の霊を降臨させ、龍馬を殺した人物や卑弥呼の邪馬台国があった場所などの真実を問うという、非常にユニークな内容も展開されました。

番組では、クイズだけでなく、回答者たちのリアルな体験談も語られます。例えば、「AV男優」の回では、最初の現場でのギャラが「うまい棒1本」だったという衝撃的なエピソードが語られました。また、「宇宙人コンタクティ」の回では、宇宙人と初めて会った時に何が起きたのかといった、驚きの体験談が披露されました。

観覧者はいないものの、随所にラフトラックが使用され、番組を盛り上げます。また、テーマに関連したゲストが登場することもありますが、内容が過激すぎるため、ゲストが痛い目に遭うこともありました。基本的には、出演者は顔出しで身元も明かしていますが、北朝鮮をテーマにした回では、北朝鮮にマークされている回答者が顔を隠して出演するという、異例の事態も発生しました。その理由は、在日朝鮮人2世の回答者の親族が北朝鮮に住んでおり、ブラックリスト入りすると危険が及ぶ可能性があったためです。

シーズン7では、格闘プロゲーマーを特集し、通常のクイズ形式だけでなく、プロゲーマーを集めた格闘ゲーム大会も実施。また、一部の回では15歳未満視聴不可（R15+）の視聴制限が設けられるなど、過激な内容も多くありました。

シーズン12では、「田村淳の地上波ではダメ！絶対！」との合体スペシャルが放送され、それぞれの番組がエロティシズムをテーマに、異なる形式で番組を制作しました。

番組はシーズン14で一旦終了となりましたが、2018年6月からは隔週でのレギュラー放送として復活し、その後2020年3月23日の「マフィア！ギャング！ヤクザ！ダラケ！」の回をもって番組は終了しました。

番組のレギュラー出演者は、司会を務める千原ジュニアとアシスタントの米田弥央です。米田弥央は、番組内で内容を解説するために自作の「米田紙芝居」を制作しており、千原ジュニアは、この紙芝居を大変気に入っていました。米田の産休中には、松本圭世がアシスタントを務めていました。米田は、毎回クイズ前に無理やりなダジャレを言うのが定番となっており、千原から「怖くないんですか？」と毎回聞かれていました。

番組内では、他にも様々な出来事がありました。「ストリッパー」の回では、股間に筆を入れて文字を書くことができるストリッパーが登場し、「真心」と書かれた書がスタジオに飾られました。「SM嬢」の回では、S嬢が調教した奴隷をスタジオに連れてきていました。また、米田弥央が番組内で体験したスピンオフ企画では、緊縛を体験するという過激な内容も放送されました。

番組の最後では、千原ジュニアが時々パンツ一枚になることがあり、赤いブリーフ姿を披露していました。出演者が笑えないエピソードを語ると、千原と米田が「心中、お察しします」と頭を下げるネタもありました。

『ダラケ！』は、その過激さゆえに、地上波では決して見ることができないディープな世界を、笑いと驚きと共に提供する、他に類を見ないバラエティ番組でした。

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