ダルース (軽巡洋艦)

軽巡洋艦「ダルース」（USS Duluth, CL-87）

「ダルース」は、アメリカ海軍が建造したクリーブランド級軽巡洋艦の17番艦です。艦名は、ミネソタ州の都市ダルースに由来します。

建造と就役

1942年11月9日、バージニア州ポーツマスのニューポート・ニューズ造船所で起工されました。1944年1月13日には、ダルース市長の妻であるE. H. ハッチ夫人によって進水し、同年9月18日にD. R. オズボーン・ジュニア艦長の指揮下で就役しました。

第二次世界大戦

就役後、「ダルース」は訓練任務に従事し、1945年4月には真珠湾に到着しました。その後、第5艦隊に合流し、空母部隊と共に作戦行動を開始します。5月には空母部隊と巡航中、台風によって艦首部分を損傷しましたが、グアム島で修理を行い、再び戦列に復帰しました。

6月21日には、第38任務部隊に加わり、日本本土への最終攻撃を行う空母部隊の護衛任務に就きました。終戦まで、第38任務部隊と共に作戦活動に従事し、日本占領のための輸送機に対してレーダー哨戒および戦闘対空警戒を実施しました。

1945年8月24日から9月16日まで東京湾に入港し、終戦後の活動を支援しました。10月1日には帰国の途に就き、10月19日にシアトルに到着、海軍記念日の祝賀式典に参加しました。

戦後の活動

「ダルース」は、カリフォルニア州サンペドロを拠点として、1946年1月から9月にかけて極東で活動しました。1947年2月には真珠湾に向かい、その後オーストラリアやフィリピンなどを訪問しました。1947年9月から1948年5月にかけては、中国沿岸での偵察巡航を行いました。その後、新たな母港であるカリフォルニア州ロングビーチに帰還しました。

1948年の夏には、海軍予備役士官訓練部隊を乗艦させ、ブリティッシュコロンビア州への巡航を実施しました。1949年2月には、アラスカ州コディアックでの寒冷地作戦にも参加しました。

退役

「ダルース」は1949年6月25日に退役し、1960年11月14日に売却されました。

受章

「ダルース」は、第二次世界大戦での戦功により、2個の従軍星章を受章しました。

関連項目

アメリカ海軍艦艇一覧
アメリカ海軍巡洋艦一覧

外部リンク

Navy photographs of Duluth (CL-87) - ウェイバックマシン（2003年7月22日アーカイブ分）
history.navy.mil: USS Duluth - ウェイバックマシン（2004年3月2日アーカイブ分）
navsource.org: USS Duluth
hazegray.org: USS Duluth

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