ダルース国際空港

ダルース国際空港（IATA: DLH, ICAO: KDLH, FAA LID: DLH）は、ミネソタ州セントルイス郡ダルース市の市街地から北西に約8kmに位置する、軍民共用の市営空港です。ダルース市民だけでなく、隣接するウィスコンシン州スペリオルの住民にも利用されています。この空港は、個人や企業の非定期航空便が主な利用形態ですが、3社の航空会社が定期便を運航しています。

また、ミネソタ州空軍の第148戦闘部隊が駐留しており、F-16C戦闘機が配備されているなど、軍事拠点としての側面も持っています。

歴史

1929年、ダルース市はセントルイス郡から土地を購入し、約2.6平方キロメートルの敷地に2本の芝生の滑走路を建設しました。滑走路の長さは約810メートルでした。1930年に一般空港として開港し、当初はウィリアムソン＝ジョンソン市営空港と呼ばれていましたが、1963年に現在のダルース国際空港に改称されました。

1942年には、3本の滑走路が舗装されました。これらの滑走路はそれぞれ約1200メートルの長さと約46メートルの幅を持ち、約30度、90度、130度の角度で配置されました。1945年には、工兵隊によって滑走路の拡張工事が行われ、2本の滑走路が約1737メートルに延長されました。1951年には、空軍によってさらに滑走路が約2700メートルに延長され、約300メートルの余白が追加されました。同時に管制塔も設置されました。滑走路はその後、1956年に再改装され、1966年には約3094メートルにまで延長されました。

初代のターミナルビルは1954年に建設され、約1320平方メートルの床面積と280台分の駐車スペースがありました。1974年にはターミナルが建て替えられ、税関や国際到着便用ターミナルも併設されました。国際到着便ターミナル建設のため、1本の滑走路が短縮されました。この滑走路は1980年に幅を狭め、タクシーウェイとして利用されるようになりました。1989年にはターミナルが増築され、旧ターミナル部分は非定期航空便事務所や連邦航空局、気象局が入居しました。

今後の計画

空港当局は、就航地の拡大を目指しており、特にシカゴへの直行便の需要が高かったことから、ユナイテッドエクスプレス便が2009年に就航しました。かつてはアメリカン航空が直行便を運航していましたが、シカゴ・オヘア空港の都合で運行を休止していました。

現在、新たなターミナルビルが建設中で、より多くの乗客、発着数、航空会社に対応できるようになる予定です。

空港施設と航空機

空港の敷地面積は約1220ヘクタールで、海抜は約435メートルです。2本の滑走路があり、1本は約3097メートルのコンクリート舗装、もう1本は約1743メートルのアスファルト舗装です。

2007年の1年間で、約67,752回の発着があり、1日あたり約185便に相当します。そのうち、民間非定期航空便が76％、軍用機が10％、航空タクシーが8％、定期便が6％を占めています。また、当空港を拠点とする航空機は86機で、単発機が60％、双発機以上が13％、ヘリコプターが1％、軍用機が26％となっています。

主な就航地

現在、いくつかの主要都市への定期便が運航されています。

貨物便

貨物便も利用可能で、地域経済の物流を支えています。

出典

公式ウェブサイト
米国地質調査所の地図
ミネソタ州運輸局の空港ディレクトリ
FAA空港図
FAAターミナル手順
AirNavの空港情報
FAAの遅延情報

外部リンク

ダルース国際空港公式サイト
1991年5月10日の航空写真（USGS）
ミネソタ州運輸局のダルース国際空港情報 at Minnesota DOT Airport Directory)
FAA空港図（PDF） - 2024年12月26日現在有効)
FAAターミナル手順（DLH）
AirNav空港情報（KDLH）
FAAの遅延情報（DLH）

もう一度検索