ダレン・ティル

ダレン・ティル - イングランドの総合格闘家

ダレン・ティル（Darren Till）は、1992年12月24日生まれのイングランド出身の総合格闘家で、元キックボクサーとして知られています。彼はマージーサイド州リヴァプール出身で、チーム・カオボンに所属しています。ティルの格闘技キャリアは波乱に富んでおり、彼の競技者としての成績や様々なエピソードが多くのファンを魅了してきました。

来歴

ティルは12歳からムエタイを始め、14歳には学校を中退してしまいます。キックボクシングやムエタイの大会でも成果を上げ、17歳からはリヴァプールのチーム・カオボンで総合格闘技のトレーニングを始めました。しかし、19歳の頃、パーティーでの乱闘によって背中をナイフで刺されてしまいます。この事件をきっかけに、地元のトラブルを避けるためにブラジルに移住し、ポルトガル語を話せない環境で鍛錬を続けます。最初の予定では6か月の滞在でしたが、実際には4年間を過ごすこととなりました。

彼は2013年にブラジルでプロデビューを果たし、南米のローカル大会で見事12連勝を収めます。その後、ティルはUFCへの道を切り開くことになります。

UFCでのキャリア

2015年には初めてUFCに出場し、ウェンデル・オリベイラとの試合で1RにKO勝ちを収めました。その後も数々の戦いを経て、2017年にはドナルド・セラーニを相手にTKO勝ちを果たし、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。

2018年には、ウェルター級ランキング1位のスティーブン・トンプソンに勝利を収め、勢いを増していきました。しかし、同年9月に行われたタイロン・ウッドリーとのウェルター級タイトルマッチではダースチョークで敗北し、キャリア初の黒星を喫することになりました。

その後もティルは多くの試合に挑戦しましたが、膝の怪我や体重問題などに悩まされ、2023年にはUFCからのリリースを希望するまでに至りました。

人物・エピソード

ダレン・ティルはブラジル在住中に知り合ったガールフレンドとの間に三児を持ち、左上腕には彼女の似顔絵のタトゥーを入れています。興味深いことに、ティルは英語とポルトガル語を話すことができ、さらに、彼自身のスポーツブランド「RAWDOG」を立ち上げました。

犯罪・トラブル

キャリアを通じて、ティルはトラブルにも巻き込まれています。2019年にはスペインでタクシーを盗んだとして逮捕され、2022年には飲酒運転で逮捕されました。こうした事件は彼のキャリアに影を落としていますが、彼は常に新たな挑戦を求めて戦い続けています。

戦績

これまでの戦績は豊富で、UFCではファイト・オブ・ザ・ナイトを3回、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを1回受賞しています。ティルの格闘技人生はまだ終わってはおらず、今後の展開にも大いに注目です。

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