ダレン・ドライフォート

ダレン・ドライフォート：栄光と苦難が交錯した右腕

ダレン・ジェームズ・ドライフォート（Darren James Dreifort, 1972年5月3日 - ）は、アメリカ合衆国カンザス州ウィチタ出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として、1990年代後半から2000年代初頭にかけてメジャーリーグで活躍しました。

アマチュア時代

ドライフォートは、ウィチタ州立大学に進学。才能を開花させ、1991年と1992年には日米大学野球選手権のアメリカ合衆国代表に選出されるなど、早くからその実力を示しました。1992年にはバルセロナオリンピックの野球アメリカ合衆国代表にも選ばれました。そして、1993年には、全米のアマチュア野球選手に贈られる最高の栄誉であるゴールデンスパイク賞を受賞。同年のMLBドラフトでは、ロサンゼルス・ドジャースから全体2位という高評価で指名を受け、プロの道へ進むことになります。この時、1位指名されたのは、のちにスーパースターとなるアレックス・ロドリゲスでした。

メジャーリーグでの活躍と苦悩

ドライフォートは、マイナーリーグでの登板経験がないまま、1994年4月7日にメジャーデビューを果たします。しかし、同年は27試合に登板し0勝5敗、防御率6.21と苦しいシーズンとなりました。翌1995年にはトミー・ジョン手術を受け、シーズンを棒に振ります。1996年、1997年はリリーフとして登板し、経験を積みました。

1998年からは先発投手に転向。同年は8勝12敗と負け越しましたが、1999年には13勝13敗、2000年には12勝9敗と着実に成績を向上させました。その活躍が評価され、2000年12月11日には5年総額5,500万ドルという大型契約を結びました。

しかし、5年契約の1年目となる2001年、開幕から先発として登板していたものの、6月29日の登板を最後にシーズンを終えることになります。7月には2度目のトミー・ジョン手術、さらには関節鏡による右足の手術も受けました。2003年も開幕から先発として登板しましたが、右脚の故障により5月29日から故障者リスト入りし、そのままシーズンを終えました。

2004年はリリーフとして60試合に登板しましたが、8月16日の登板を最後にシーズンを終え、2005年は1試合も登板することなく、5年契約を満了しました。

ドライフォートは、その才能と将来性を高く評価されながらも、度重なる怪我に苦しめられた選手でした。大型契約に見合うだけの活躍を見せることはできませんでしたが、そのポテンシャルの高さは多くのファンを魅了しました。彼の野球人生は、まさに栄光と苦難が交錯したものであったと言えるでしょう。

その後

現役引退後は、実業家として活動しているようです。

年度別投手成績

各年度の太字はリーグ最高

背番号

37（1994年、1996年 - 2001年、2003年 - 2004年）

代表歴

第20回日米大学野球選手権大会 アメリカ合衆国代表（1991年）
第21回日米大学野球選手権大会 アメリカ合衆国代表（1992年）

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