ダンバース (マサチューセッツ州)

ダンバースは、アメリカ合衆国マサチューセッツ州エセックス郡に位置する町です。ボストンからほど近い場所にあり、人口は約2万8千人（2020年）です。

歴史

ダンバースは、かつて「セイラム村」と呼ばれていました。17世紀末には、セイラム魔女裁判の舞台となり、多くの人々が犠牲になった悲劇の地として知られています。また、かつては「北米一恐ろしい廃墟」と称されたダンバース精神病院の廃墟がありましたが、現在は解体され、跡地は住宅地として整備されています。この精神病院跡地は、ホラー映画「セッション9」の舞台にもなりました。

近年の動向

近年、ダンバースはハイテク企業の誘致に力を入れています。アプライド・マテリアルズやピクチャーテル社などの工場誘致に成功し、経済的な発展を遂げています。歴史的な背景を持ちながらも、新たな産業を取り入れ、成長を続ける町と言えるでしょう。

地理

ダンバースは、北緯42度34分30秒、西経70度55分50秒に位置しています。アメリカ合衆国統計局によると、町の総面積は36.5平方キロメートルです。そのうち、陸地が34.4平方キロメートル、水域が2.1平方キロメートルとなっており、水域が総面積の約5.75%を占めています。

人口動態

2000年の国勢調査によると、ダンバースの人口は25,212人でした。世帯数は9,555世帯、家族数は6,564家族でした。人口密度は1平方キロメートルあたり733.0人でした。人種構成は、白人が97.72%と大半を占め、アフリカ系アメリカ人が0.35%、先住民が0.10%、アジア系が1.11%、太平洋諸島系が0.02%、その他が0.22%、混血が0.48%となっています。ヒスパニックまたはラテン系は人口の0.83%でした。

年齢構成は、18歳未満が23.2%、18歳から24歳が6.4%、25歳から44歳が28.7%、45歳から64歳が24.5%、65歳以上が17.2%です。中央年齢は40歳です。女性100人に対する男性の割合は86.9人です。18歳以上の女性100人に対しては男性が84.2人です。

世帯ごとの平均収入は58,779米ドル、家族ごとの平均収入は70,565米ドルでした。男性の平均収入は48,058米ドル、女性の平均収入は33,825米ドルです。一人当たりの収入は26,852米ドルでした。貧困線以下の生活を送っているのは、人口の2.9%、家族の1.7%であり、18歳未満の3.0%、65歳以上の4.4%が貧困線以下の生活を送っています。

関連項目

セイラム魔女裁判
セッション9 (映画)

外部リンク

Town of Danvers（英語版）
Google マップ（日本語版）

もう一度検索