ダン・ベイリー

ダン・ベイリー：NFL屈指のプレースキッカーの軌跡

ダン・ベイリー（Dan Bailey、1988年1月26日生まれ）は、アメリカンフットボールのNFL（ナショナルフットボールリーグ）で活躍するプレースキッカーです。オクラホマ州オクラホマシティ出身で、現在はミネソタ・バイキングスに所属しています。

大学時代

ベイリーはオクラホマ州立大学で頭角を現しました。2010年には、28回のフィールドゴール（FG）試行中24回成功、66回のトライフォーポイント（PAT）試行中65回成功という素晴らしい成績を収めました。この活躍が認められ、カレッジフットボール界で最も優れたキッカーに贈られるルー・グローザ賞を受賞。さらに、ビッグ12カンファレンスのスペシャルチーム部門最優秀選手にも選ばれました。

NFLでのキャリア

ダラス・カウボーイズ時代（2011年 - 2018年）

2011年、ベイリーはドラフト外フリーエージェントとしてダラス・カウボーイズに入団。プレシーズンでは、デビッド・ビューラー、シェーン・グレアム、デイブ・レイナーらとポジションを争いました。その結果、キックオフはビューラーが担当し、ベイリーはFGなどを担当することになりました。

ルーキーイヤーの第2週、サンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦で21ヤードのFGを失敗したものの、残り4秒で48ヤードの同点FGを成功させ、オーバータイムでは19ヤードのFGを決めて勝利に貢献しました。第3週のワシントン・レッドスキンズ戦では、6本のFGを全て成功させ、チームの全得点を挙げて勝利に大きく貢献。NFCスペシャルチーム部門の週間MVPに選ばれました。

2013年シーズンはFG30回中28回成功、シーズン終盤には21回連続でFGを成功させるなど、安定したパフォーマンスを見せました。2014年には2020年までの契約延長を果たし、同年9月21日のセントルイス・ラムズ戦で、クリス・ボニオルの記録を上回る28回連続FG成功というチーム記録を樹立。10月12日のシアトル・シーホークス戦では、FG成功率でNFL史上1位となりました。

2015年には、チーム史上2位となる182回目のエクストラポイントを成功させ、マイク・クラークを抜いてカウボーイズ史上歴代2位となりました。12月7日のワシントン・レッドスキンズ戦では4本のFGを全て成功させ、自身2度目のNFC週間最優秀選手（スペシャルチーム部門）に選ばれました。この年のFG成功率は93.8%を記録し、NFL歴代1位となりました。

カウボーイズには2018年まで在籍し、FG成功率88.2%、275回連続エクストラポイント成功、30回連続FG成功、186回FG成功という記録を残しました。

ミネソタ・バイキングス時代（2018年 - ）

2018年9月17日、ベイリーはミネソタ・バイキングスと契約を結びました。これは、新人のダニエル・カールソンが第2週のグリーンベイ・パッカーズ戦で3本のFGを失敗したことがきっかけでした。バイキングス加入後も、ベイリーは安定したパフォーマンスを披露し、チームに貢献しています。

2019年3月19日にはバイキングスと再契約。第5週のニューヨーク・ジャイアンツ戦、第8週のワシントン・レッドスキンズ戦で週間最優秀選手（スペシャルチーム部門）に選ばれるなど、その実力は健在です。

ダン・ベイリーは、正確なキックを武器に、長年にわたりNFLの舞台で活躍を続けている名キッカーです。今後の活躍にも注目が集まります。

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