ダヴィデ・アストーリ

ダヴィデ・アストーリとは

ダヴィデ・アストーリ（Davide Astori）は、1987年1月7日にイタリアのロンバルディア州サン・ジョヴァンニ・ビアンコに生まれたサッカー選手です。彼は主にセンターバックとしてプレーし、その堅実な守備やリーダーシップで知られていました。アストーリはイタリア国内外の数多くのクラブでプレーし、特にACFフィオレンティーナではキャプテンとしての役割を果たしました。

クラブ経歴

アストーリは、イタリアの強豪ACミランの下部組織「プリマヴェーラ」でサッカーを始めました。その後、セリエC1に属するASピッツィゲットーネにレンタルされてプロキャリアの幕を開けました。尽力するもチームは降格しましたが、アストーリは準レギュラーとして実績を積み、次のシーズンにはUSクレモネーゼにレンタル移籍します。2年間の活躍を経て、2008年にセリエAのカリアリ・カルチョに移籍。彼のプレーは目を引き、その後の成長が期待されました。

2011年にはミランからの保有権を取得し、カリアリに完全移籍。その後、2014年にはASローマにレンタルされ、UEFAチャンピオンズリーグでデビューを果たしました。フィオレンティーナへは2015年に移籍し、2017-18シーズンにはキャプテンとして活躍しました。アストーリは最後のシーズンに25試合に出場し、1得点を挙げました。彼の生涯最後の試合は2018年2月25日に行われたキエーヴォ・ヴェローナ戦で、ここではチームメートの決勝ゴールのアシストも記録しました。

イタリア代表として

アストーリは、イタリア代表としても活躍した選手でした。U-18代表に4試合出場後、2010年8月にはA代表として初招集を受けます。2011年3月にはA代表デビューを飾りましたが、初出場でイエローカードを2枚受けて退場するという厳しいスタートを切りました。

その後、2013年にはコンフェデレーションズカップで初ゴールを決め、イタリア代表として通算14試合に出場しました。アストーリは彼のスポーツマンシップと堅実なプレースタイルで多くのファンの支持を集めました。

突然の死

2018年3月4日、アストーリはウディネでの試合のために宿泊していたホテルで急死しました。彼の死因は心臓発作とされ、多くのファンやサッカー界に衝撃を与えました。アストーリの死に伴い、複数の試合が延期され、イタリア全体が喪に服することとなりました。彼の背番号である13は、フィオレンティーナにて永久欠番として留められました。

葬儀は2018年3月8日にフィレンツェで行われ、サッカー界の多くの著名人が参列しました。フィオレンティーナの練習場は「スポーツセンター・ダヴィデ・アストーリ」と名付けられ、さらにイタリアサッカー協会はそのフェアプレー賞に彼の名前を冠することを決定しました。

人物と私生活

アストーリは既婚者であり、2016年には妻との間に娘が生まれるなど、プライベートでも幸せな生活を送っていました。サッカー選手としてだけでなく、彼の人柄も多くの人々に愛されていたため、アストーリの死は非常に大きな損失とされます。彼の残した功績や人柄は、サッカー界だけでなく、多くのファンの心に長らく残ることでしょう。

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