ダヴィデ・レベッリン

ダヴィデ・レベッリン（Davide Rebellin、1971年8月9日 - 2022年11月30日）は、イタリア、ヴェネト州ヴェローナ県サン・ボニファーチョ出身の自転車プロロードレース選手でした。彼は、30歳を超えてからその才能を開花させた、遅咲きのクラシックハンターとして知られています。特に、2004年のアルデンヌクラシックでの3連勝は、彼のキャリアにおけるハイライトと言えるでしょう。

経歴

レベッリンは、アマチュア時代の1992年にバルセロナオリンピックの個人ロードレースに出場後、プロに転向しました。しかし、プロ転向後は目立った成績を上げられず、下積み時代を過ごします。

1996年のジロ・デ・イタリアでは、第7ステージで区間優勝を果たし、一時的に総合首位に立ちました。その後、第13ステージでパヴェル・トンコフに首位を奪われましたが、総合6位という成績を残しました。

1997年には、クラシカ・サンセバスティアンとチューリッヒ選手権を制覇し、一躍注目を集める存在となりました。1999年と2000年には、トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネを連覇。2001年には、ティレーノ〜アドリアティコで総合優勝を果たし、UCIロードワールドランキングで1位を獲得しました。

2004年には、アムステルゴールドレース、フレッシュ・ワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュというアルデンヌクラシックの3レースを制覇し、完全制覇を達成。2005年のUCIプロツアーランキングでは、総合3位に入りました。

その後も、数々のクラシックレースで上位に名を連ね、2007年にはパリ〜ニースで総合2位、フレッシュ・ワロンヌで優勝、アムステルゴールドレースで2位という成績を残し、UCIプロツアーランキングでトップに立ちました。最終的には、総合2位でシーズンを終えました。2008年には、パリ〜ニースで総合優勝を果たし、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで2位に入賞しました。北京オリンピックのロードレースでは2位となり、銀メダルを獲得しましたが、後にドーピング違反が発覚し、メダルを剥奪されています。

2009年、フレッシュ・ワロンヌで優勝、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで3位に入賞しましたが、北京オリンピックでのドーピング検査で陽性反応が検出され、出場停止処分を受けました。2011年に出場停止処分が明けた後、レースに復帰。2022年11月30日、練習中に交通事故に遭い、51歳で死去しました。

レーススタイル

レベッリンは、アップダウンのあるワンデイレースを得意とし、クラシックレースではエースとして活躍しました。また、中規模ステージレースでも総合優勝争いに加わるなど、総合力も兼ね備えていました。グランツールでは、アシストとしての役割を担うことが多かったものの、その実力は高く評価されていました。

エピソード

レベッリンは、2007年にフレッシュ・ワロンヌで優勝した際、35歳259日というUCIプロツアー史上最年長優勝記録を樹立しました。しかし、同年中にイェンス・フォイクトが記録を更新したため、短命に終わりました。兄のシモーネ・レベリンもプロ選手でしたが、弟ほどの活躍はできず、引退後はメカニックとして活動しています。

ダヴィデ・レベッリンは、その輝かしい実績と波瀾万丈な人生で、多くの人々に記憶される名選手と言えるでしょう。

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