パヴェル・トンコフ

パヴェル・セルゲイエヴィッチ・トンコフ（Pavel Sergeyevich Tonkov、1969年2月9日 - ）は、ロシア・イジェフスク出身の元自転車競技選手です。

経歴

トンコフは旧ソビエト連邦時代の1987年、イタリアのベルガモで開催されたジュニア世界選手権自転車競技大会・個人ロードレースで優勝し、その才能を開花させました。1992年にプロへ転向し、本格的なキャリアをスタートさせます。

1993年にランプレへ移籍すると、ツール・ド・スイスで区間1勝と山岳賞を獲得。その2年後の1995年には、同レースで総合優勝と山岳賞の二冠を達成しました。1994年のジロ・デ・イタリア（ジロ）では、エースであったマウリツィオ・フォンドリエストのヘルニアが悪化したため、急遽エースとして出場し、総合5位という好成績を収めました。また、ジロでは1992年、1993年と新人賞を獲得しています。

1996年、所属チームのスポンサーがランプレからチェラミケ・パナリアに変わると、トンコフはジロ・デ・イタリアで総合優勝を果たしました。第13ステージで勝利し、ダヴィデ・レベッリンからマリア・ローザ（首位の証）を奪取。第20ステージではアブラハム・オラーノに一時的にマリア・ローザを奪われるも、第21ステージで2位に入り、再び首位を奪い返しました。最終第22ステージでも首位を守りきり、見事総合優勝を飾りました。トンコフ以降、イタリア国籍以外の選手がジロで総合優勝したのは、2008年のアルベルト・コンタドールまで現れませんでした。

1997年から2001年までマペイに在籍。1997年のツール・ド・ロマンディでは総合優勝を果たしました。同年のジロでは、後に総合優勝を果たすイヴァン・ゴッティに第14ステージでマリア・ローザを奪われるものの、それまでの第3～第13ステージまで首位を守り、最終的には総合2位となりました。1998年のジロでも、総合優勝のマルコ・パンターニに次ぐ総合2位を獲得。1999年にはブエルタ・ア・エスパーニャ（ブエルタ）で総合4位、2000年にはジロで総合5位、ブエルタで総合3位という成績を残しました。

2002年のジロで総合5位に入賞して以降は目立った成績を残すことはできませんでしたが、2005年まで現役を続けました。ジロでは区間通算7勝、ブエルタでは区間通算2勝を挙げています。

外部リンク

Il mio sitio web（英語、フランス語、ロシア語、イタリア語、スペイン語で閲覧可能）
パヴェル・トンコフ - サイクリングアーカイヴス

もう一度検索