チアゴ・ビエイラ

チアゴ・ビエイラ・ルシオ - プロ野球選手

概要

チアゴ・ビエイラ・ルシオ（Thyago Vieira Lucio）は1993年1月7日生まれのブラジル出身のプロ野球選手です。ポジションは投手で、現在はメジャーリーグベースボール（MLB）のアリゾナ・ダイヤモンドバックスに所属しています。彼は日本プロ野球（NPB）でも活躍し、166 km/hという歴代最高球速の記録を持つ剛腕投手として知られています。

経歴

初期のキャリア

ビエイラは8歳の頃、日系人の友人の影響を受けて地元の日本文化協会が運営する少年野球チームに参加し、その後、野球の才能を磨きました。2010年にサンパウロ州のヤクルト野球アカデミーに合格し、その評価が高まり、シアトル・マリナーズとマイナー契約を結ぶことができました。

マリナーズ時代

2011年にはベネズエラのルーキーリーグでプロデビューし、2013年にはA-級エバレット・アクアソックスに所属、4勝5敗、防御率3.84を記録しました。その後、WBC（ワールド・ベースボール・クラシック）のブラジル代表にも選出され、セーブを記録するなど国際舞台でも活躍しました。

ホワイトソックス時代

2017年にはシカゴ・ホワイトソックスに移籍し、2018年8月にメジャー初勝利を挙げるなど、徐々にメジャーリーガーとしての地歩を固めていきましたが、2019年には成績が振るわず安定を欠いていました。

巨人時代

2019年12月に読売ジャイアンツと契約し、2020年には開幕一軍入りを果たしました。初登板では161km/hを投げるなどの印象を残しましたが、制球難に苦しみながらも、最終的には27試合に登板し、防御率3.28とまずまずの成績を残しました。2021年からはクローザーとして活躍し、NPBでの最速投球記録となる166km/hを記録するなど、その実力を見せつけました。

特徴

ビエイラはフォーシームとスライダーを持ち球としており、フォーシームは最高103.8mphに達し、平均でも97.5mph出ます。しかし、制球には課題があり、特に巨人への移籍時にはその点が注目されていました。監督の原辰徳は彼の姿勢を高く評価しており、野球に対する真摯な取り組みが伝わってきます。

普段は明るく社交的な性格ですが、プレー時にはその性格が変わることがあります。

最近の動向

2023年1月にミルウォーキー・ブルワーズと契約し、メジャー契約へ移行した後、2024年にボルチモア・オリオールズへトレードされるなど、キャリアの新たな局面を迎えています。今後、ビエイラがどのような成績を収めていくのか、注目が集まっています。

記録

• - NPB最速：166km/h (2021年)
• - 32試合連続無失点：記録（2021年）
• - 月間MVP：1回（2021年7・8月）

最後に

ビエイラはその速球だけでなく、精神的な強さや取り組む姿勢でも多くのファンの支持を得ており、今後も日本及びメジャーリーグでの活躍が期待されています。

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