チェ・ムベ

チェ・ムベ (崔 武培)



チェ・ムベ（崔 武培）は、1970年6月27日生まれの韓国の男性総合格闘家で、釜山出身です。彼は現在、チーム・タックルに所属しており、その卓越したレスリング技術と並外れた体格、パワーで知られています。

格闘技としてのキャリアは初心者でありながら、彼は試合ごとにその強靭な精神力を証明し続けてきました。名選手デイブ・ハーマンやソア・パラレイといった強豪相手に逆転勝利を遂げ、彼の名は総合格闘技界において広まりました。特に、総合格闘技イベント「PRIDE」に出場した初めての韓国人選手としての地位は、彼のキャリアにおいて重要なターニングポイントとなっています。

来歴



チェ・ムベはグレコローマンレスリングがバックグラウンドにあります。彼がPRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードルとのスパーリングでヒョードルを本気にさせた逸話は有名です。このエピソードがきっかけで、2004年2月15日に開催された「PRIDE 武士道 -其の弐-」でプロデビューを果たしました。デビュー戦では勝利を収め、その後も勝ち星を積み重ねていきました。2004年10月31日に行われたPRIDE.28では、逆境からの逆転勝利を達成し、視聴者を魅了しました。

しかし、2005年2月20日に行われたPRIDE.29では、セルゲイ・ハリトーノフにTKO負けを喫しました。その後は自身のジムを開設するためにリングから一時遠ざかりましたが、2005年11月5日、韓国で開催されたHERO'Sでザ・プレデターと対戦し判定負けを喫しました。

2006年にはパンクラスに初参戦し、河野真幸を相手に肩固めで一本勝ちを収めました。その後もDynamite!! USAや戦極大会に出場し、さまざまな強豪と戦い続けました。特に2009年1月4日の戦極の乱2009では、13戦全勝のデイブ・ハーマンに初の黒星をつけ、TKO勝利を挙げました。

2011年には、日本で発生した東日本大震災の際に、被災者支援として保温シートなどの物資を大量に日本へ輸出しました。このような人道的活動も彼の魅力のひとつです。

その後の試合でも好成績を残し、2015年にはROAD FC 24で川口雄介と対戦しTKO勝ち。2018年にはROAD FC 50で藤田和之と対戦しながらもTKO負けを経験しました。

2020年3月からはYouTubeに動画をアップし、過去の試合を振り返る内容や生活の様子を発信しています。これにより、彼のファンとの繋がりがより一層強化されています。

戦績



チェ・ムベの戦績は、数多くの試合経験を積み、勝利と敗北を通じて彼自身の成長を物語っています。彼は総合格闘技の中で独自のスタイルを確立しており、今後の活躍も注目される選手です。

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