Dynamite!! USA

Dynamite!! USAとその意義

Dynamite!! USAは、日本の総合格闘技イベント「HERO'S」に関与する形で行われた重要な大会であり、2007年6月2日にアメリカのロサンゼルス・メモリアル・コロシアムで実施されました。このイベントは、事前に大きな関心を集め、総合格闘技（MMA）ファンから注目されることとなりました。

大会の冠スポンサーにはソフトバンクが名を連ね、試合はTBSを通じて日本で放送されたほか、アメリカではSHOWTIMEが6試合のPPV（ペイ・パー・ビュー）中継を手掛け、3試合は無料で提供されました。これにより、米国市場でもMMAの魅力を広げるさまざまな機会が創出されました。

特徴的な試合と選手

この大会で特筆すべきは、桜庭和志とホイス・グレイシーの再戦です。7年の時を経て行われたこの一戦は、多くのファンの期待を背負い、結果的にホイスが勝利を収める形となりました。さらに、ブロック・レスナーとジョニー・モートンという新たな顔ぶれも加わり、彼らにとっては各々の総合格闘技界への初参戦が記録されました。

もともとはレスナーとチェ・ホンマンの対戦が予定されていましたが、カリフォルニア州のアスレチック・コミッションのメディカルチェックで出場が許可されなかったため、急遽キム・ミンスと対戦に変更されました。また、他の対戦カードも直前で変更されるケースがあり、ファンの驚きや期待感を高めました。

大会の盛り上がりと聖火リレー

試合終了後には聖火リレーが行われ、デニス・ロッドマンをはじめ、アントニオ・シウバ、チェ・ムベ、チェ・ホンマンの選手たちがリレーに参加しました。ホンマンにより、聖火台に火が灯され、開会式も盛大に告げられました。

この大会には、54,000人以上の観客が訪れ、北米におけるMMA興行の記録的な観客動員数を更新しました。現在ではUFCの興行によってこの記録は更新されていますが、当時のDynamite!! USAの盛況は未だに語り草となっています。

試合結果

大会では、多くの激闘が繰り広げられました。以下に試合結果を示します。

1. J.Z.カルバン vs. ナム・ファン
- 結果: J.Z.カルバンの勝利（TKO、レフェリーストップ：パウンド）
- 1R 0:26

2. 永田克彦 vs. イザイア・ヒル
- 結果: 永田克彦の勝利（判定2-1）
- 3R終了

3. ジョナサン・ウィーゾック vs. ティム・パーシー
- 結果: ジョナサン・ウィーゾックの勝利（TKO、レフェリーストップ：パウンド）
- 2R 0:50

4. ジェイク・シールズ vs. イド・パリエンテ
- 結果: ジェイク・シールズの勝利（チョークスリーパー）
- 1R 2:06

5. ベルナール・アッカ vs. ジョニー・モートン
- 結果: ベルナール・アッカの勝利（KO、右フック）
- 1R 0:38

6. マイティ・モー vs. ウォーパス
- 結果: マイティ・モーの勝利（TKO）
- 1R 1:33

7. ユン・ドンシク vs. メルヴィン・マヌーフ
- 結果: ユン・ドンシクの勝利（腕ひしぎ十字固め）
- 2R 1:17

8. 所英男 vs. ブラッド・ピケット
- 結果: 所英男の勝利（腕ひしぎ十字固め）
- 1R 2:41

9. ホイス・グレイシー vs. 桜庭和志
- 結果: ホイス・グレイシーの勝利（判定3-0）
- 3R終了

10. ブロック・レスナー vs. キム・ミンス
- 結果: ブロック・レスナーの勝利（ギブアップ、マウントパンチ）
- 1R 1:09

このように、Dynamite!! USA はその特異な展開や高い観客動員数によって、MMA界において忘れられない大会となったのです。

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