チャド・ビリングズリー

チャド・ライアン・ビリングズリー：栄光と苦難を経験した右腕

チャド・ライアン・ビリングズリー（Chad Ryan Billingsley、1984年7月29日 - ）は、アメリカ合衆国オハイオ州ディファイアンス出身の元プロ野球選手。投手として、主にロサンゼルス・ドジャースで活躍した。

若き日の輝き

高校時代から才能を発揮し、2002年のIBAF世界ジュニア選手権ではアメリカ代表として銅メダル獲得に貢献。2003年のMLBドラフトでロサンゼルス・ドジャースから1巡目（全体24番目）で指名を受け、プロの道へ進む。

ドジャースでの躍進

マイナーリーグを経て、2006年6月15日にメジャーデビュー。同年は18試合に登板し7勝を挙げた。2008年には先発ローテーションに定着し、自身初の完封勝利も記録。200.2回を投げ、16勝10敗、201奪三振、防御率3.14とエース級の活躍を見せた。同年、チームは地区優勝を果たし、ポストシーズンでも先発を任された。

2009年にはオールスターに初選出されるなど、まさに絶頂期を迎えた。

苦難との闘い

2012年9月5日、肘関節の尺側側副靱帯損傷のためシーズンを終える。トミー・ジョン手術を回避しPRP療法を選択するも、2013年4月には右肘の痛みを訴え、MRI検査の結果、靭帯の損傷が判明。結局トミー・ジョン手術を受けることとなり、リハビリに専念する。

再起への挑戦と引退

2015年、フィラデルフィア・フィリーズと契約し、2年ぶりにメジャーのマウンドへ復帰。7試合に先発するも、往年の実力を取り戻すことはできなかった。同年11月2日にFAとなり、その後現役を引退。

選手としての特徴

最速90mile台中盤(約153km/h)のツーシーム、カットボール、カーブを武器に、打者を打ち取っていた。

成績

詳細情報はMLB公式サイト等を参照。

背番号

58 (2006年 - 2013年)
38 (2015年)

チャド・ビリングズリーは、その才能と努力でドジャースのエースとして輝きを放った。度重なる怪我に苦しみながらも、再起を目指しマウンドに立ち続けた姿は、多くのファンに感動を与えた。

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