チャニング・フライ

チャニング・フライ：アウトサイドシュートに長けたビッグマン

チャニング・トーマス・フライ（Channing Thomas Frye、1983年5月17日 - ）は、アメリカ合衆国ニューヨーク州出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションはパワーフォワード（PF）とセンター（C）を兼任していました。身長213cm、体重112kgという恵まれた体格に加え、アウトサイドシュート能力に長けた、いわゆる「ストレッチ・フォー」型の選手として知られています。

大学時代とNBA入り

フライはアリゾナ大学で4年間プレイし、パシフィック・テン・カンファレンスのオールファーストチームに選出されるなど、中心選手として活躍しました。2005年のNBAドラフトでは、ニューヨーク・ニックスから1巡目8位という高い評価で指名を受け、NBAの世界へと足を踏み入れます。

ルーキーイヤーから得点面で存在感を示し、11月にはルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞。1年目から12.3得点、5.8リバウンドという成績を残し、オールルーキーファーストチームにも選ばれました。しかし、2006年3月には左ひざを捻挫し、残りの試合を欠場してしまいます。

2006-07シーズンには先発に定着したものの、11月には左足首を捻挫し、約3週間の離脱を余儀なくされます。その間、同期のデビッド・リーが活躍したため、復帰後はリーと出場時間を分け合う形となり、フライの個人成績は前シーズンを下回りました。シーズン終了後、ザック・ランドルフとの交換トレードで、スティーブ・フランシスとともにポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍します。

苦難の時代と復活

トレイルブレイザーズでは2シーズンプレイしましたが、チームのフォワード-センター陣の層が厚かったため、出場時間の確保に苦労し、目立った活躍はできませんでした。2009年にフェニックス・サンズへ移籍し、主力として活躍しますが、2012-13シーズン前に心臓の肥大が見つかり、シーズンを全休することになります。

しかし、フライは諦めませんでした。2013-14シーズンには複数の医師から復帰可能の診断を受け、全試合にスターターとして出場し、以前と変わらぬパフォーマンスを見せました。

キャバリアーズでの栄光

2014年7月、FAとなりオーランド・マジックと契約。そして2016年2月18日、三角トレードでクリーブランド・キャバリアーズへ移籍します。キャバリアーズでは、レブロン・ジェームズらと共にチームを支え、見事NBAチャンピオンに輝きました。

キャリアの終焉

2018年2月8日、トレードでロサンゼルス・レイカーズへ移籍。その後、現役を引退しました。

プレイスタイル

フライは、アウトサイドシュートに長けたビッグマンという、当時としては珍しいタイプの選手でした。フェニックス・サンズ時代には、その能力がチームの戦略にマッチし、3ポイントシュートの試投数と成功率はリーグのトップレベルを誇りました。213cmの長身でありながら、アウトサイドから積極的にシュートを狙うプレイスタイルは、相手チームにとって大きな脅威となりました。

外部リンク

選手の通算成績と情報 NBA
NBA日本
Basketball-Reference
Channing Frye at arizonawildcats.com
* チャニング・フライ (@channing_frye) - X（旧Twitter）

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