チャレンジ大魔王

『チャレンジ大魔王』は、1993年10月16日から1994年3月19日まで、TBS系列（テレビ山口を除く27局）で毎週土曜19時30分から20時00分に放送されていたクイズ番組です。

番組概要

この番組は、出演者たちが体を張って撮影してきた映像をクイズ形式で出題するという、ユニークなスタイルが特徴でした。単なるスタジオ収録にとどまらず、出演者たちは積極的に他局の番組にも参加し、その様子がクイズとして使われました。例えば、ヒロミと清水圭は日本テレビの『欽ちゃんの第41回全日本仮装大賞』に出場し、その模様がクイズの一部として放送されました。また、フジテレビの『夢がMORI MORI』のキックベース対決にも参戦し、他局との垣根を越えた企画が話題となりました。

出演者

番組を彩った主な出演者は以下の通りです。

ヒロミ
中山秀征
定岡正二
磯野貴理子
山田純世
伊集院光
穴井夕子
清水圭
* 山縣隆司

これらの出演者たちは、体を張った企画やバラエティ要素の強いクイズに挑戦し、番組を盛り上げました。

番組の変遷と備考

番組のスポンサーにも変更がありました。前番組の『クイズテレビずき!』まではロート製薬の一社提供でしたが、『チャレンジ大魔王』ではロート製薬とP&Gの2社提供となりました。この変更に伴い、ロート製薬のオープニングキャッチは使用されなくなりました。

また、地方局における番組放送にも特筆すべき点があります。テレビ高知は、1970年の開局以来24年間継続していたTBS制作の土曜19時30分枠の実質30分間のレギュラー番組の同時ネットを、この番組の最終回をもって一旦中断しました。これは、1994年春の改編でTBSが土曜19時台のレギュラー番組を1時間化した一方で、テレビ高知は土曜19時台全体で独自の番組編成を行ったためです。

テレビ高知は、その後1997年4月に高知さんさんテレビが開局するまでの間、土曜19時枠でフジテレビ制作の月曜21時枠の連続ドラマを遅れて放送していました。さらに、高知さんさんテレビ開局後もテレビ朝日系列の『月曜ドラマ・イン』や朝日放送制作の『探偵!ナイトスクープ』など、テレビ朝日系列番組の遅れネットを実施していました。テレビ高知におけるこの番組編成の変化は、地方局の番組編成における柔軟性を示す一例と言えるでしょう。この中断は、2001年3月に『筋肉番付』が放送されるまで、約7年間続きました。

『チャレンジ大魔王』は、他局とのコラボレーションや体を張った企画、クイズ形式で視聴者を楽しませた番組として、当時のテレビ番組の中でも独特な存在感を放っていました。

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