チャーリーズ・エンジェル フルスロットル

映画『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』解説

『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』（Charlie's Angels: Full Throttle）は、2003年に公開されたアメリカのアクション映画です。前作『チャーリーズ・エンジェル』（2000年）の続編として、さらにパワーアップした内容で話題となりました。マックGが監督を務め、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューという魅力的なトリオが再びエンジェルを演じています。

本作では、政府の極秘情報を収めた指輪が奪われる事件が発生。エンジェルたちは、FBIからの依頼で指輪の奪還に乗り出します。捜査の過程で、過去のエンジェルであるマディソン・リー（デミ・ムーア）と出会い、彼女が事件の鍵を握っていることが判明します。マディソンは、かつて最強のエンジェルと呼ばれていましたが、ある事件をきっかけにチームを去っていました。エンジェルたちは、マディソンの陰謀を阻止するため、さまざまな危険なミッションに挑みます。

前作からの変更点として、ジョン・ボスレー役がビル・マーレイからバーニー・マックに変更されています。バーニー・マックは、ジョンの弟であるジミー・ボスレー役を演じ、コミカルな演技で作品に新たな風を吹き込んでいます。また、TVシリーズでケリー・ギャレット役を演じたジャクリーン・スミスが同じ役柄でカメオ出演しているのも見逃せないポイントです。

ストーリーの展開

物語は、暗号化された証人保護プログラム「H.A.L.O.」が盗まれるところから始まります。エンジェルたちは、指輪の奪還と背後にいる犯人を突き止めるため、手がかりを追って奔走します。その過程で、過去にディランが告発したアイリッシュマフィアが関与していることが明らかになり、彼女自身の過去と向き合うことになります。

伝説の元エンジェル、マディソンとの出会いは、ナタリーにとって大きな出来事です。マディソンは、エンジェルたちの装備開発にも関わっていた人物で、その知識と戦闘能力は圧倒的でした。しかし、マディソンは事件の黒幕であり、エンジェルたちを罠にかけようとします。

物語は二転三転し、エンジェルたちは絶体絶命の危機に陥りますが、それぞれの個性とチームワークを活かして困難を乗り越えていきます。最終的に、マディソンの陰謀を阻止し、事件を解決へと導きます。劇場版ならではの派手なアクションシーンや、エンジェルたちのコミカルなやり取りも見どころです。

評価とトリビア

本作は、2004年のゴールデンラズベリー賞で最低続編賞を受賞してしまいましたが、その一方で、数多くの俳優や歌手がカメオ出演するなど、話題性も豊富でした。P!NKが歌う劇中歌『フィール・グッド・タイム』は、ミュージック・ビデオに劇中のシーンが使用され、大きな人気を集めました。

Rotten Tomatoesでは、批評家の評価は賛否両論でしたが、「プロットを必要としない人向けの目の保養」として、一定の評価を得ています。

サウンドトラック

サウンドトラックには、P!NK、ニッケルバック、デヴィッド・ボウイ、ボン・ジョヴィなど、1970年代から80年代にかけてのヒット曲が多数収録されています。これらの楽曲が、映画の雰囲気を盛り上げ、アクションシーンをさらにエキサイティングなものにしています。

キャスト

ナタリー・クック: キャメロン・ディアス
ディラン・サンダース: ドリュー・バリモア
アレックス・マンディ: ルーシー・リュー
マディソン・リー: デミ・ムーア
* ジミー・ボスレー: バーニー・マック

『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』は、アクション、コメディ、音楽が融合したエンターテイメント作品として、多くのファンに愛されています。

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