チャールズ・ジョンソン (野球)

チャールズ・エドワード・ジョンソン・ジュニアは、1971年7月20日生まれ、アメリカ合衆国フロリダ州出身の元プロ野球選手です。ポジションは捕手で、右投右打でした。12年間のMLBキャリアで、卓越した守備力と打撃でチームに貢献し、特にゴールドグラブ賞を4度受賞したことで知られています。

生い立ちとプロ入りまで

ジョンソンは、高校の野球コーチであった父から幼少期より野球の英才教育を受けました。また、父の教え子であり、従兄弟にあたるテリー・マグリフの影響を受け、捕手を志すようになりました。1989年のMLBドラフトでモントリオール・エクスポズから1巡目（全体10位）で指名を受けましたが、入団せずにマイアミ大学へ進学しました。大学時代には、1991年と1992年の2年連続で日米大学野球選手権のアメリカ合衆国代表に選出されるなど、早くからその才能を発揮していました。

1992年には、バルセロナオリンピックの野球アメリカ合衆国代表として出場。同年6月のMLBドラフトで、地元の新設球団フロリダ・マーリンズから1巡目（全体28位）で指名され、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。

MLBでの活躍

1994年5月6日、フィラデルフィア・フィリーズ戦でメジャーデビュー。「6番・捕手」として先発出場を果たしました。1995年からはマーリンズの正捕手の座を掴み、1998年まで4年連続でナショナルリーグのゴールドグラブ賞を受賞。1997年には、123試合で1076.2回マスクを被り、失策0という驚異的な記録を達成しました。

1998年5月15日、マイク・ピアッツァがマーリンズに移籍する大型トレードが成立し、ジョンソンはゲイリー・シェフィールドらと共にロサンゼルス・ドジャースへ移籍しました。その後、1999年からはボルチモア・オリオールズへ移籍。2000年には、オリオールズとホワイトソックスでプレーし、打率.304、31本塁打、94打点と自己最高の打撃成績を記録しました。その後は、再びマーリンズ、コロラド・ロッキーズ、タンパベイ・デビルレイズとチームを渡り歩き、2005年を最後に現役を引退しました。12年間の通算盗塁阻止率は39.3％を記録しています。

黒人捕手としての存在

近年では非常に少なくなったアフリカ系アメリカ人の捕手であり、レニー・ウェブスターが2000年に引退してからは、ジョンソンが唯一のアフリカ系アメリカ人捕手でした。彼の引退後、MLBではアフリカ系アメリカ人の捕手がなかなか登場せず、2016年にブルース・マックスウェルがメジャーデビューするまで10年間不在でした。ジョンソンの存在は、アフリカ系アメリカ人の野球選手にとって大きな希望であり、その功績は高く評価されています。

引退後

引退後は、野球解説者や指導者として活動し、後進の育成に力を注いでいます。

詳細情報

表彰
ゴールドグラブ賞：4回（1995年 - 1998年）
オールスター選出：2回（1997年、2001年）

背番号
23 （1994年 - 1998年途中、2001年 - 2004年）
26 （1998年途中 - 同年終了）
21 （1999年 - 2000年途中）
8 （2000年途中 - 同年終了）
24 （2005年）

代表歴
第20回日米大学野球選手権大会 アメリカ合衆国代表（1991年）
第21回日米大学野球選手権大会 アメリカ合衆国代表（1992年）

チャールズ・ジョンソンは、卓越した守備力と打撃でMLBに名を刻んだ名捕手であり、黒人捕手としてのパイオニア的存在として、多くの人々に記憶されています。

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