チュルボメカ アリウス

アリウス (Arrius)

アリウスは、フランスの航空エンジンメーカーであるチュルボメカ（現サフラン・ヘリコプター・エンジンズ）社が開発・製造しているヘリコプター用ターボシャフトエンジンです。

1981年に最初の生産型が製造され、2007年までに2,000基以上が販売されました。その出力範囲は357 kW (479 shp)から530 kW (716 shp)まで、様々なバリエーションが存在します。

名称はチュルボメカ社の伝統に従い、ピレネー山脈を構成する山の一つ、ピク・ドゥ・アリウス（Pic d'Arrius）に由来します。

搭載機

アリウスエンジンは、以下のヘリコプターに搭載されています。

ユーロコプター AS355 N エキュレイユ 2 (アリウス 1A × 2)
ユーロコプター AS355 NP エキュレイユ 2 (アリウス 1A1 × 2)
ユーロコプター AS555 フェニック 2 (アリウス 1M × 2)
アグスタ A109 パワー (アリウス 2K1/2K2 × 2)
ユーロコプター EC135 T1 (アリウス 2B/2B1/2B1A/2B1A_1 × 2)
ユーロコプター EC135 T2 (アリウス 2B2 × 2)
ユーロコプター EC635 T1 (アリウス 2B/2B1/2B1A/2B1A_1 × 2)
ユーロコプター EC635 T2 (アリウス 2B2 × 2)
ユーロコプター EC 120 (アリウス 2F × 1)

これらの機体は、民間用から軍用まで幅広い用途で運用されており、アリウスエンジンの汎用性の高さを示しています。

仕様 (Arrius 1A)

以下に、アリウス 1Aエンジンの代表的な仕様を示します。

一般的特性
形式: 2軸式 フリータービンターボシャフト
全長: 63 in (1601 mm)
直径: 17.2 in (436 mm)
乾燥重量: 223.3 lb (101.3 kg)
構成要素
圧縮機: 単段遠心式
燃焼器: アニュラー式反転型燃焼器
タービン: 単段出力タービン、単段ガス発生器駆動タービン
性能
出力: 520 shp (388 kW)
タービン入口温度: 870 ℃
出力重量比:

特徴

アリウスエンジンの特徴としては、以下の点が挙げられます。

コンパクトな設計: 軽量かつコンパクトな設計により、様々なヘリコプターへの搭載が容易です。
高い信頼性: 長年の運用実績があり、高い信頼性を誇ります。
多様なバリエーション: 出力や仕様の異なる様々なバリエーションが存在し、幅広いニーズに対応できます。

外部リンク

Turbomeca website

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