チラグ・シェッティ

チラグ・シェッティ：インド初のバドミントン男子ダブルス世界ランキング1位

チラグ・チャンドラシェカー・シェッティ（Chirag Chandrashekhar Shetty、1997年7月4日生まれ）は、インドの男子バドミントン選手です。彼はサトウィクサイラジ・ランキレッディとペアを組み、数々の輝かしい成績を収めています。特に、BWF（Badminton World Federation：世界バドミントン連盟）の世界ランキングで1位を獲得した初のインド人男子ダブルス選手として、その名を知られています。

輝かしい経歴

2018年、チラグ・シェッティは3歳年下のサトウィクサイラジ・ランキレッディと男子ダブルスでペアを結成しました。このペアは瞬く間に頭角を現し、数々の国際大会で素晴らしい成績を収めました。

2019年：躍進の年

2019年、タイ・オープンで決勝に進出した彼らは、強豪の李俊慧/劉雨辰ペアを破り、見事優勝を果たしました。この勝利は、BWFスーパーシリーズおよびBWFワールドツアーのタイトルを獲得した初のインド人ダブルスペアとして、歴史に名を刻みました。また、この優勝により、彼らの世界ランキングは9位に上昇し、インド人男子ダブルスとして初めてトップ10入りを果たしました。
同年、フランス・オープンでも準優勝を飾るなど、その勢いは止まりませんでした。

2022年：ホームでの勝利と歴史的快挙

2022年、インド・オープンで、彼らはホームグラウンドでの優勝を果たし、最高の形で1年をスタートさせました。同年、バドミントンの国別対抗戦であるトマス杯にインド代表として出場した彼らは、第1ダブルスとしてチームを牽引しました。決勝のインドネシア戦では、ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ/モハマド・アッサンという強豪ペアと対戦し、第1セットを落とすも、その後の2セットを連取して勝利。インドチームを2-0のリードに導き、インドのトマス杯初優勝という歴史的快挙に大きく貢献しました。
さらに、同年のフランス・オープンでは決勝で台湾ペアを破り、初のワールドツアー750以上のタイトルを獲得しました。

2023年：さらなる高みへ

2023年3月のスイス・オープンで優勝。4月のアジア選手権では、決勝でオン・ユーシン/テオ・イーイペアに逆転勝利し、初のビッグタイトルを獲得しました。6月のインドネシア・オープンでは、決勝でアーロン・チア/ソー・ウーイックペアを破り、初のワールドツアースーパー1000タイトルを獲得しました。7月の韓国オープンでは、準決勝で世界ランク2位の梁偉鏗/王昶ペアを破り、決勝では世界ランク1位のファジャル・アルフィアン/ムハマド・リアン・アルディアントペアを破って優勝。2大会連続優勝を果たしました。しかし、8月の世界選手権では、準々決勝でキム・アストルプ/アンダース・スカールプ・ラスムセンペアに敗れ、メダルを逃しました。

インド人初の男子ダブルス世界1位

2023年10月、アジア競技大会の個人戦ダブルスでは、決勝で催率圭/金元昊ペアを破って優勝。この勝利により、チラグ・シェッティは、インド人男子ダブルス選手として初めて世界ランキング1位の座に輝きました。

まとめ

チラグ・シェッティは、その卓越した技術と強い精神力で、インドのバドミントン界に新たな歴史を刻み続けています。サトウィクサイラジ・ランキレッディとの息の合ったプレーは、世界中のファンを魅了し、今後の活躍がますます期待されています。

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