チリの標準時

チリの標準時

チリは、南アメリカ大陸に位置し、地理的にはUTC-5の地域にあります。しかし、広大な国土を持つチリでは、複数の標準時が使用されており、その歴史は複雑です。現在、チリ本土、マガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州、そしてイースター島という異なる地域で、それぞれ異なるUTC（協定世界時）が採用されています。

現在の標準時

チリでは、年間を通して以下の標準時が使用されています。

チリ本土:
冬時間（3月第2土曜日から10月第2土曜日）: UTC-4 (CLT, チリ標準時)
夏時間（10月第2土曜日から3月第2土曜日）: UTC-3 (CLDT, チリ夏時間)
マガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州: 通年UTC-3
イースター島:
冬時間（3月第2土曜日から10月第2土曜日）: UTC-6 (EAST, イースター島標準時)
夏時間（10月第2土曜日から3月第2土曜日）: UTC-5

本土では、土曜日の深夜24:00（日曜日の0:00）に、夏時間と冬時間が切り替わります。イースター島では、土曜日の20:00に切り替えが行われます。

歴史

チリにおける標準時の設定は、19世紀末に遡ります。

1894年3月1日: バルパライソで最初の公式時刻としてGMT-4:46:34が採用されました。
1903年: コキンボ州でGMT-4:45:20.7という別の公式時刻が設定されました。
1910年1月10日: チリは公式時刻としてGMT-5を採用しました。
1919年7月1日: グリニッジより4時間42分46.3秒進んだ時刻が設定されました。

2015年には、夏時間を通年の標準時とする形で冬時間が廃止されましたが、2016年には再び冬時間が再開されました。また、2017年にはマガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州が冬時間を廃止し、通年で夏時間を採用するようになりました。

標準時データベース

IANA（Internet Assigned Numbers Authority）のTz databaseには、チリの標準時に関する情報が登録されています。

関連項目

チリ夏時間

外部リンク

* La Hora Oficial de Chile, Servicio Hidrográfico y Oceanográfico de la Armada

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