ツィンマーヴァルト天文台

ツィンマーヴァルト天文台は、スイスのベルン大学天文学部が運営する天文台です。ベルン市の南約10km、ツィンマーヴァルト近郊に位置し、その設立は1956年に遡ります。

設立当初、天文台は口径25cmのシュミット式望遠鏡を用いた観測を開始しました。この望遠鏡は、天体観測の黎明期において重要な役割を果たし、多くの発見に貢献しました。特に、1957年にはマックス・シューレが、この望遠鏡を用いておおぐま座の銀河NGC2841に14等の明るさの超新星を発見したことは特筆すべきでしょう。また、同年には、パウル・ヴィルトが初めて彗星を発見するという偉業も成し遂げました。

その後、観測体制は強化され、1959年には口径40cmのシュミット式望遠鏡が導入されました。この望遠鏡によって、より詳細な天体観測が可能となり、1978年には短周期彗星である81P/ヴィルト第2[[彗星]]が発見されました。これは、天文台にとって大きな成果の一つとなりました。

1970年代に入ると、天文台は天体写真による観測から、レーザー天文学の分野へと研究の重点を移行しました。これにより、天文台は新しい研究分野を開拓し、現在では、レーザーを用いた天体観測や宇宙空間の計測など、最先端の研究が行われています。

ツィンマーヴァルト天文台は、設立以来、数多くの発見と技術革新に貢献してきました。その歴史は、天文学の発展とともに歩み、現在もなお、宇宙の謎を解き明かすための重要な役割を果たし続けています。

外部リンク
天文台の歴史(英文)

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