ツイストで踊りあかそう

ツイストで踊りあかそう (Twistin' the Night Away)

サム・クックが1962年にリリースした楽曲「ツイストで踊りあかそう」は、彼自身の作詞・作曲によるもので、音楽史に残る名曲として知られています。この曲は、ニューヨークのペパーミント・ラウンジで人々がダンスに興じる様子をテレビで見たサム・クックが、その光景からインスピレーションを受けて制作されました。

リリースされるや否や、「ツイストで踊りあかそう」は瞬く間に大ヒットとなり、アメリカのBillboard Hot 100では9位を記録しました。さらに、『ビルボード』のR&Bシングル・チャートでは、自身3度目となる1位を獲得し、その人気を不動のものとしました。また、全英シングルチャートでも6位にランクインし、自身3度目の全英トップ10入りを果たしています。

他メディアでの使用例

「ツイストで踊りあかそう」は、その軽快なリズムと普遍的な魅力から、数多くの映画で使用されています。例えば、『アニマル・ハウス』（1978年）や『グリーン・ホーネット』（2011年）といった作品のサウンドトラックを彩りました。また、1987年の映画『インナースペース』では、サム・クックによるオリジナル・ヴァージョンに加え、ロッド・スチュワートによるカバー・バージョンも使用され、話題を呼びました。

カバー・バージョン

「ツイストで踊りあかそう」は、様々なアーティストによってカバーされており、それぞれの個性が光る多様なバージョンが存在します。

ロッド・スチュワートによるカバー

ロッド・スチュワートは、1972年のアルバム『ネヴァー・ア・ダル・モーメント』でこの曲をカバーしました。このバージョンはシングル・カットされ、アメリカのBillboard Hot 100で59位を記録しています。

また、1987年の映画『インナースペース』のサウンドトラックのために、ブルース・ロブとディー・ロブを共同プロデューサーに迎えて「トゥイスティン・ザ・ナイト・アウェイ」を再レコーディングしました。このバージョンは、ゲフィン・レコードからジェリー・ゴールドスミスが作曲した「Let's Get Small」とのスプリット・シングルとしてリリースされ、Billboard Hot 100で80位を記録しました。

ディヴァインによるカバー

アメリカ人俳優のディヴァインは、1985年に「トゥイスティン・ザ・ナイト・アウェイ」のカバーをシングルとして発表し、3週にわたり全英シングルチャート入りし、最高47位を記録しました。ディヴァインが1988年に発表したアルバム『メイド・イン・イングランド』には、この曲のリミックス・ヴァージョンが収録されています。

その他のカバー

マーヴェレッツ - アルバム『The Marvelettes Sing』（1962年）に収録。
クラレンス・クレモンズ - アルバム『ア・ナイト・ウィズ・ミスターC』（1989年）に収録。
* トータス松本 - サム・クックのアルバム『ツイストで踊りあかそう』を完全再現したカバー・アルバム『TWISTIN' THE NIGHT AWAY』（2012年）に収録。

「ツイストで踊りあかそう」は、時代を超えて愛される不朽の名曲として、これからも多くの人々に踊りと笑顔を届けていくことでしょう。

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