ツインテール (ウルトラ怪獣)

ツインテール

ツインテールは、特撮テレビドラマ『帰ってきたウルトラマン』に登場する架空の怪獣で、別名は古代怪獣です。1980年代以降のウルトラシリーズにも姿を見せ、多くのファンに愛されています。この怪獣の特徴は、なんといっても尻尾が2本あることからその名が付けられました。また、ブーツの形状をした体の爪先部分に顔があるというユニークなフォルムがシンボリックです。劇中では、ツインテールはその顔を利用して弾みながら移動する姿が描かれています。

ツインテールはしばしば半目の状態で描かれますが、驚くと両目を見開くという表情豊かなキャラクターでもあります。特に『帰ってきたウルトラマン』の放送当時には、児童向けの怪獣図鑑や雑誌で「生まれたばかりの肉はエビのような味で美味」と紹介され、後年には円谷プロのエイプリルフール企画でも取り上げられることがありました。

デザインを手掛けた池谷仙克氏は、ツインテールを「いかに人間の体型から遠ざけるか」をテーマにして設計しました。池谷氏は、『帰ってきたウルトラマン』に登場した怪獣の中でもツインテールが特に気に入っていたと語っています。興味深いことに、ツインテールと同時期にデザインされた怪獣グドンは、池谷氏にとって計算外の展開であったと後に述べています。

初登場

ツインテールは『帰ってきたウルトラマン』の第5話「二大怪獣東京を襲撃」そして第6話「決戦! 怪獣対マット」に登場します。彼は古代に生息していたとされ、同時に棲息するグドンが彼の天敵とされています。ツインテールの武器は、その名の由来でもある2本の鞭状の尻尾と、鋭い牙での攻撃です。彼は体をしなやかに動かし、前後に折り曲げることが可能です。地中では全身のトゲを使い、高速で移動することができ、設定では針から麻酔液を注入する能力も持っています。

ツインテールの卵は、新宿副都心のビル工事現場から見つかり、その卵から孵化した際には中生代のアンモン貝の化石が付着していました。彼はグドンと共闘し、ウルトラマンを倒そうと試みます。戦闘の中でMATの麻酔弾が眼に命中し、彼はグドンの尻尾を誤って噛みつくという悲劇を迎え、最終的には死亡してしまいます。

後の登場

ツインテールは『ウルトラマンメビウス』『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』など、様々なシリーズに再登場します。『ウルトラマンメビウス』では、別個体として水に適応した新しい姿で登場し、海中での素早い動きを生かした戦法を用いますが、最後にはメビウスに倒されます。

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ウルトラマン軍団に復活し、初代ウルトラマンと戦う場面が描かれています。また、『ウルトラファイトオーブ』や『ウルトラマンデッカー』においても、従来の個体とは異なる形で登場し、さまざまな戦闘スタイルを見せます。

ゲームや漫画での扱い

ツインテールは、スーパーファミコン用ソフト『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』や『ウルトラマンFighting Evolution3』などのゲームにも登場しています。ゲーム中では食肉用の怪獣として描かれ、プレイヤーと対戦することになります。

また、漫画やアニメでもさまざまなバリエーションで描かれ、作中では他の怪獣との関係性も強調されています。特にウルトラ兄弟との戦いは多くのファンにとって印象深いシーンであり、多くの作品での活躍を経て現在にいたります。

まとめ

ツインテールはその独特なデザインや戦闘スタイルだけでなく、他の怪獣との関係性や、ストーリーにおける役割が多角的に描かれ、多くのファンに愛され続けています。特撮ファンにとって、ツインテールは特別な存在であり、今後もその魅力的なキャラクターは様々なメディアで活躍し続けることでしょう。

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