ツェンドアユシュ・ナランジャルガル

ツェンドアユシュ・ナランジャルガル：モンゴルの柔道家

ツェンドアユシュ・ナランジャルガル（Tsend-Ayush Naranjargal、1992年1月27日 - ）は、モンゴルのヘンティー県出身の柔道選手です。階級は70kg級で、身長は175cm。

選手としての軌跡

ナランジャルガル選手は、2007年のアジアジュニア57kg級で優勝し、早くからその才能を発揮しました。その後、階級を70kg級に上げ、国際舞台で数々の実績を残しています。

2009年の東アジア大会では70kg級で3位、無差別では2位に入賞。2010年にはアジアジュニアで再び優勝し、同年のアジア競技大会でも3位となりました。2011年にはアジア選手権で3位、世界ジュニアでは2位と、着実に力をつけていきました。

2012年にはアジア選手権とグランドスラム・モスクワで3位に入賞しましたが、ロンドンオリンピック出場に必要な世界ランキング14位以内には届かず、オリンピック出場はなりませんでした。しかし、その後も精力的に国際大会に出場し、2013年のアジア選手権では2位、2014年の東アジア選手権では優勝を果たしました。

物議を醸した試合

2014年のグランプリ・ウランバートル決勝では、韓国の黄藝瑟選手に対し、立ち姿勢から体を捨てた脇固めを仕掛けました。これは通常、反則負けとなる行為ですが、この試合では反則が適用されず、ナランジャルガル選手が優勝しました。この判定は大きな議論を呼び、後にIJF（国際柔道連盟）のセミナーで、スポーツとは呼べない悪質な反則のケースとして取り上げられました。

2015年のアジア選手権団体戦、日本戦では、ヌンイラ華蓮選手に同様の脇固めを仕掛けましたが、今回は反則負けが適用されました。2016年のリオデジャネイロオリンピックでは初戦で敗退。2018年のアジア大会では、3大会連続となる3位入賞を果たしました。

サンボでの実績

柔道以外にも、サンボの世界選手権にも出場し、2014年には72kg級で3位に入賞しています。

主な戦績

2007年 - アジアジュニア 優勝(57kg級)
2008年 - 青島国際 70kg級 3位 無差別 3位
2009年 - 世界ジュニア 7位
2009年 - 東アジア大会 70kg級 3位 無差別 2位
2010年 - アジアジュニア 優勝
2010年 - ワールドカップ・ウランバートル 3位
2010年 - 世界選手権 9位
2010年 - アジア競技大会 3位
2011年 - アジア選手権 個人戦 3位 団体戦 2位
2011年 - 世界ジュニア 2位
2011年 - ワールドカップ・チェジュ 2位
2012年 - ワールドカップ・ソフィア 2位
2012年 - アジア選手権 個人戦 3位 団体戦 2位
2012年 - グランドスラム・モスクワ 3位
2012年 - ワールドカップ・チェジュ 3位
2012年 - グランドスラム・東京 5位
2013年 - グランドスラム・パリ 5位
2013年 - アジア選手権 個人戦 2位 団体戦 2位
2013年 - グランプリ・ウランバートル 2位
2013年 - 世界選手権 9位
2014年 - 東アジア選手権 優勝
2014年 - グランプリ・ウランバートル 優勝
2014年 - 世界団体 2位
2014年 - アジア競技大会 3位
2015年 - グランプリ・サムスン 3位
2015年 - アジア選手権 個人戦 優勝 団体戦 3位
2016年 - グランプリ・トビリシ 5位
2016年 - グランプリ・アルマトイ 2位
2016年 - グランプリ・ウランバートル 2位
2018年 - アジア大会 3位

(出典: JudoInside.com)

外部リンク

* ツェンドアユシュ・ナランジャルガル - JudoInside.com のプロフィール（英語）

もう一度検索