ヘンティー県

ヘンティー県について

ヘンティー県は、モンゴル国の東部に位置する県であり、21ある県（アイマク）の一つです。県都はウンドゥルハーンです。面積は80,311平方キロメートル、人口は約6万6千人（2011年）です。この地域は、歴史的に重要な場所であり、チンギス・ハーンの故郷としても知られています。

地理

ヘンティー県は、北をロシアと国境を接しており、北西にダルハン・オール県、西にトゥブ県、南西にゴビスンベル県、南にドンドゴビ県、南東にスフバータル県、東にドルノド県と隣接しています。トゥブ県との県境には、首都ウランバートルの飛び地であるバガノール区が入り込んでいます。

県の北西はヘンティー山脈の東部に当たり、南東に向かうにつれて東部モンゴルのステップ地帯へと移り変わります。ハン・ヘンティー厳正保護区内に位置するブルカン・カルドゥン山は、チンギス・ハーンが生まれたとされる聖なる山で、この地域は自然保護区としても重要な場所です。

ブルカン・カルドゥン山の南からはヘルレン川が流れ出し、県南部を東へと横切りトゥブ県へと続きます。また、少し東にはオノン川の源流があります。県北東部にはバルジ＝オノン国立公園があり、自然豊かな景観を楽しむことができます。

行政区分

ヘンティー県は、以下の郡（ソム）から構成されています。

バトシレト郡
バヤンアドラガ郡
バヤンムンフ郡
ダルガン郡
デルゲルハーン郡
ジャルガルトハーン郡
ムルン郡
オムノデルゲル郡
ツェンヘルマンダル郡
ノロブリン郡
ビンダル郡
ダダル郡
ヘンティー郡
ウンドゥルハーン郡**

観光地

ヘンティー県には、以下のような観光地があります。

ボルハン・ハルドン山: 標高2,361メートルの山で、チンギス・ハーンに関連する聖域として崇められています。1995年から国家崇拝山に指定され、4年ごとに崇拝儀式が行われています。
チンギス・ハーン記念碑: 1962年に人民中央委員会の決定により建設された、モンゴル最初のチンギス・ハーン顕彰施設です（詳細はダダル郡を参照）。
ラシャント岩: 石器時代から16世紀にかけての様々な遺跡が付近に残る場所です。
デルーン・ボルドッグ: スピリチュアルスポットとして知られています。2012年には、モンゴル人、ロシア人、日本人の研究者らが協力して、デルーン・ボルドッグの南にオボー（聖なる塚）が作られました。

その他

ヘンティー県は、豊かな自然と歴史的な背景を持つ地域です。特にチンギス・ハーンゆかりの地として知られ、多くの人々が訪れます。また、自然保護区も多く、手付かずの自然を満喫することができます。

関連項目

林彪事件

参考

* ヘンティー県 （県の紹介シリーズ9）

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