ツノニガウリとは？意味をやさしく解説

ツノニガウリ（キワノ）とは

ツノニガウリ（Cucumis metulifer）、別名キワノは、ウリ科キュウリ属に属するつる性の植物であり、特徴的な角のある果実を食用とします。トゲメロンやツノメロンとも呼ばれ、そのユニークな外観から観賞用としても利用されています。ツルレイシ（ニガウリ）とは異なる属に分類されます。

原産地はアフリカで、現在ではアメリカ（カリフォルニア州）やニュージーランドでも栽培されています。果実は直径5〜7cm、長さ約10cmの楕円形で、表面には多数の突起があります。未熟な果実は緑色ですが、成熟するにつれて黄色から濃い橙色へと変化します。

アフリカでは伝統的な食料として重宝されており、特に乾燥地帯では貴重な水分源となっています。

果皮に緑色の部分がなくなり、弾力が出てきた頃が食べ頃です。果肉は半透明で薄い緑色のゼリー状で、ほんのりとした酸味があります。味はバナナとパッションフルーツ、またはバナナ、キュウリ、ライムを組み合わせたような風味と表現され、パッションフルーツやザクロに似た食感が楽しめます。

一般的には、果実を半分に切り、中のゼリー状の果肉をスプーンですくって食べます。果皮にはビタミンCや食物繊維が豊富に含まれているため、皮ごと食べる人もいます。

食用以外の品種には、ククルビタシンという有毒物質が含まれている場合があります。ククルビタシンは非常に苦く、哺乳類に対する摂食抑制物質として作用します。

ツノニガウリは、線虫などの病害に強い耐性を持っています。そのため、線虫に弱い植物を栽培する際の接ぎ木の台木として利用されることがあります。一方で、スカッシュモザイクウイルスやフザリウム萎凋病には弱いとされています。

特徴的な外観から、観賞用としても栽培されています。

[ツノニガウリの画像1]
[ツノニガウリの画像2]
[ツノニガウリの画像3]
[ツノニガウリの画像4]
[ツノニガウリの画像5]
[ツノニガウリの画像6]

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