ツルマルレオン

ツルマルレオン：華麗なる一瞬と消えたその後

2008年4月30日生まれのツルマルレオンは、日本の競走馬として、華々しい勝利と、その後の人生における謎めいた消失という、対照的な生涯を送りました。その名前の由来は冠名と人名から成り、半弟には小倉2歳ステークスや阪神カップを制したシュウジという、こちらも成功を収めた競走馬がいます。

ツルマルレオンの競走生活は、2歳時の2010年10月9日、京都競馬場でのデビュー戦から始まりました。初勝利は12月18日の阪神競馬場での2歳未勝利戦。その後は、シンザン記念など、数々のレースに挑戦します。3歳シーズンには3歳500万下と橘ステークスを連勝し、オープン入りを果たすも、CBC賞では骨折というアクシデントに見舞われ、シーズンを棒に振ることとなりました。

4歳となったツルマルレオンは、シルクロードステークスで4着と好走を見せます。しかし、GIレースの高松宮記念では13着と大敗。その後は条件クラスで2勝を挙げ、再びオープン入りを果たします。

5歳シーズンはオーシャンステークスで3着と健闘。そして、8月18日の北九州記念では、鞍上の小牧太騎手がステッキを落とすアクシデントに見舞われながらも、見事な差し切りで重賞初制覇を達成しました。しかし、その勝利の余韻も束の間、屈腱炎を発症。長期の休養を余儀なくされ、宮崎県の牧場で療養生活を送ることになります。

約1年後の復帰戦となった北九州記念では10着と振るわず、これがツルマルレオンのラストランとなりました。2014年10月9日、競走馬登録を抹消され、競走馬としてのキャリアに幕を閉じます。

引退後は、鹿児島県霧島市の霧島高原乗馬クラブで乗馬として第二の人生を歩み始めます。しかし、2019年4月時点では、全国乗馬倶楽部振興協会の乗用馬名簿に記載がなく、功労馬繋養展示事業の対象にもなっていないことから、その後の消息は不明となっています。

ツルマルレオンの競走成績は、JBISサーチやnetkeiba.comといった競馬情報サイトで確認できます。その血統背景もまた、優れた競走馬としての素質を物語っています。しかし、その輝かしい経歴とは裏腹に、引退後の消息不明という事実は、多くの競馬ファンにとって、大きな謎と、そして一抹の寂しさを感じさせるものとなっています。北九州記念での勝利という華麗なる一瞬は、人々の記憶に刻まれていますが、その後のツルマルレオンの行方は、いまだに解明されていない、競馬史における一つの謎として残されています。 彼の功績と、そしていまだ明かされないその後の人生は、多くの競馬ファンにとって、忘れがたいものとなっているでしょう。

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