ティム・ウィザスプーン(Tim Witherspoon)は、
1957年12月27日に
アメリカ合衆国ペンシルベニア州
フィラデルフィアで生を受けた
プロボクサーです。ヘビー級の舞台で活躍し、世界の頂点に二度立ちました。
彼のプロキャリアは、
1979年10月30日にスタートを切りました。
世界のベルトに初めて挑戦したのは、
1983年5月20日。当時無敵を誇っていたWBC世界ヘビー級王者
ラリー・ホームズに対し、タイトル奪取を目指しましたが、激闘の末に判定で敗れ、その挑戦は実りませんでした。
しかし、彼は諦めませんでした。ホームズが王座を返上し、空位となったWBC世界ヘビー級王座決定戦が組まれます。
1984年3月9日、ウィザスプーンはこの決定戦で
グレグ・ペイジと対戦。見事なパフォーマンスを見せ、判定勝ちを収め、ついに自身初となる世界ヘビー級王座を獲得しました。
初防衛戦となった
1984年8月31日の試合では、
ピンクロン・トーマスを挑戦者に迎えましたが、この試合に判定で敗れてしまい、わずか半年でWBCのタイトルを失う結果となりました。
WBC王座陥落後もトップ戦線で戦い続けたウィザスプーンは、再び世界王座獲得の機会を得ます。
1986年1月17日、WBA世界ヘビー級王者の
トニー・タッブスに挑戦。この強豪を相手に判定勝ちを収め、WBCに続き、WBAの世界ヘビー級王座を獲得しました。これにより、彼はヘビー級主要二団体のベルトを手にした数少ないボクサーの一人となりました。
WBA王者として一度の防衛に成功した後、
1986年12月12日にジェームス・スミスを相手に二度目の防衛戦を行いました。しかし、この試合ではまさかの初回TKO負けを喫し、WBA王座からも陥落することとなります。
キャリアを通じて多くの強豪と拳を交えたティム・ウィザスプーンのプロ戦績は、69戦55勝(38KO)13敗1分という素晴らしい記録を残しています。彼の戦いは、ヘビー級の歴史において重要な一ページを刻んでいます。
主な獲得タイトル
WBC世界ヘビー級王座
WBA世界ヘビー級王座
関連情報
男子ボクサー一覧
世界
ボクシング評議会(WBC)世界王者一覧
* 世界
ボクシング協会(WBA)世界王者一覧
外部サイトでは、BoxRecによる彼の詳細な戦績を確認することができます。
ティム・ウィザスプーンは、二度の世界王座獲得という偉業を成し遂げた、記憶に残るヘビー級ボクサーです。そのパワフルなファイトスタイルと波乱万丈なキャリアは、今なお多くの
ボクシングファンに語り継がれています。