ティム・エリオット

ティム・エリオット

ティム・エリオット（Tim Elliott、1986年12月24日生まれ）は、アメリカ合衆国カンザス州ウィチタを拠点に活動する男性総合格闘家です。彼はエクストリーム・クートゥアに所属し、元Titan FCフライ級王者であり、リアリティ番組『The Ultimate Fighter』の24シーズンで優勝した経歴があります。UFCのフライ級ランキングでは、最高で10位にまで登り詰めました。

来歴

エリオットは若いころからレスリングに秀でており、ウィチタ南高校では州王者に輝きました。さらにラベット短期大学ではNJCAA（全米ジュニアカレッジ体育協会）選手権で優勝し、セントラル・オクラホマ大学を卒業。2009年にはプロ総合格闘技の世界に足を踏み入れました。彼のプロデビューは2009年で、その後のキャリアで強豪と数多く対戦しました。

2011年12月には、RFA 1において、元UFCライト級の王者であるジェンス・パルヴァーを膝蹴りでKOするという印象的な勝利を収めました。

UFCでのキャリア

2012年5月、エリオットはUFCにデビューし、UFC on FOX 3でジョン・ドッドソンと対戦しましたが、判定負けを喫しました。同年12月には『The Ultimate Fighter 16 Finale』にてジャレッド・パパジアンに判定勝ちし、この試合でファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。ここから勢いを取り戻すと、2013年8月にはUWFC 164でフライ級ランキング7位のルイス・ゴーディノにも勝利を収めました。

しかし、2014年4月のUFC 172では、フライ級ランキング2位のジョセフ・ベナビデスとの対戦でギロチンチョークにより敗北。その後、2015年には3連敗を喫し、UFCからリリースされてしまいました。

UFCリリース後

UFCリリース後もエリオットは総合格闘技界での存在感を失うことなく、2015年7月にはTitan FC 34のフライ級王座決定戦でイリアルジ・サントスに勝利し、新たに王座を獲得しました。

アンチテーゼとして、2016年には『The Ultimate Fighter』シーズン24に参加し、チーム・ベナビデスでチャレンジを続け、見事に優勝。これにより、UFCフライ級のタイトル挑戦権を手に入れました。

UFC復帰

2016年12月、UFC世界フライ級タイトルマッチでデメトリアス・ジョンソンに挑みましたが、激闘の末、判定負けとなりました。2017年には複数の試合で活躍し、特にUFC on FOX 24でのルイス・スモルカとの戦いでファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得しました。その後も試行錯誤を重ねる日々が続きました。

2018年1月には、バンタム級転向初戦でマーク・デ・ラ・ロサに勝利し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトも受賞しますが、2023年にはフライ級ランキング11位のムハンマド・モカエフと対戦し、惜しくも3Rで一本負けとなりましたが、その後の試合で再び勝利を収めています。

戦績および成果

エリオットは、初代Titan FCフライ級王座やTUF 24のフライ級トーナメントを制覇した凄腕の選手です。多くのファイト・オブ・ザ・ナイト・パフォーマンスを受賞しており、彼の戦績と業績はその傑出した才能を如実に示しています。エリオットの戦いは、彼のレスリングと柔術技術を活かした多彩な戦術が特徴で、今後の活躍にも期待が寄せられています。

終わりに

ティム・エリオットはその多彩な技術と不屈の精神で、総合格闘技の舞台で数々の試合を戦い続け、ファンと仲間たちに感動を与えてきました。

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