ティルヴァナンタプラム

ティルヴァナンタプラム（マラヤーラム語: തിരുവനന്തപുരം, [t̪iɾuʋɐn̪n̪t̪ɐpuɾɐm]; 英語: Thiruvananthapuram）は、インド南部のケーララ州の州都であり、「アナンタの土地」を意味する都市です。トリバンドラム、またはトリヴァンドラムとも呼ばれています。

地理的には、インド亜大陸の南端付近、アラビア海から約3km内陸に位置しています。この都市は、18世紀にトラヴァンコール藩王国の都として発展しました。2011年の時点で、人口は約75万人、都市圏人口は約169万人に達し、ケーララ州でコーチやカリカットと並ぶ主要都市の一つです。

ティルヴァナンタプラムは、経済的にも重要な役割を果たしており、インド最大かつ初のITパークを擁するなど、ケーララ州のITハブとして知られています。州全体のソフトウェア輸出の約8割をこの都市が担っており、インドの宇宙開発の歴史においても重要な場所となっています。

交通

航空: トリヴァンドラム国際空港は、ドバイなどの主要な中東都市、シンガポール、モルジブ、スリランカへの国際線が就航しています。国内線も充実しており、ムンバイからは約1時間、チェンナイからは約1時間10分、バンガロールからは約1時間10分から30分でアクセス可能です。

鉄道: コチからは鉄道で約5時間の距離です。

気候

ティルヴァナンタプラムはケッペンの気候区分ではサバナ気候に属しており、年間を通して温暖な気候です。12月から3月にかけては乾季となり、それ以外の期間は雨季となります。雨季には6月と10月に降水量のピークが見られます。南アジアの多くの都市と同様に、雨季に入る前の3月から4月頃が最も気温が高くなります。

周辺観光地

コバラム・ビーチ: インド屈指のリゾート地として知られ、美しいビーチとアーユルヴェーダマッサージが有名です。
カンニヤークマリ: インド亜大陸の最南端に位置する町で、インド洋、アラビア海、ベンガル湾の3つの海が合流する地点です。

姉妹都市

ガルベストン（アメリカ合衆国） - 1994年提携
バルセロナ（スペイン） - 2009年提携

ティルヴァナンタプラムは、その豊かな歴史、経済的な重要性、そして美しい自然が融合した魅力的な都市です。観光客にとっては、美しいビーチ、アーユルヴェーダマッサージ、そして豊かな文化体験が楽しめる場所として人気があります。

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