ティロン・ルー

ティロン・ルー：選手から名将へ

ティロン・ジャマー・ルー（Tyronn Jamar Lue）は、1977年5月3日生まれ。アメリカ合衆国ミズーリ州メキシコ出身の元プロバスケットボール選手であり、現在はNBAのロサンゼルス・クリッパーズでヘッドコーチを務めています。現役時代のポジションはポイントガードでした。

選手時代

ルーはネブラスカ大学で3年間プレーした後、1998年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明。ドラフトでは1巡目全体23位でデンバー・ナゲッツから指名されましたが、直後にニック・ヴァン・エクセルとのトレードで交渉権がロサンゼルス・レイカーズへ。

ロサンゼルス・レイカーズ

2000-01シーズン、レイカーズはNBAファイナルに進出。ルーはデレック・フィッシャーの控えとして、特にディフェンス面でチームに貢献しました。フィラデルフィア・76ersとの第1戦、アレン・アイバーソンのクロスオーバーで倒れ込み、アイバーソンに跨がれるシーンは有名です。このシーズン、チームは76ersを破り、ルー自身2度目のNBAチャンピオンに輝きました。

その後

2001年オフにワシントン・ウィザーズへ移籍。その後、オーランド・マジック、ヒューストン・ロケッツ、アトランタ・ホークス、ダラス・マーベリックス、ミルウォーキー・バックスを経て、2009年にマジックへ復帰。同シーズン終了後に現役引退を表明しました。

コーチ時代

引退後、ルーは指導者の道へ進みます。2009年からドック・リバースの下でボストン・セルティックスのアシスタントコーチを務め、2013-14シーズンはロサンゼルス・クリッパーズへ。2014年からはクリーブランド・キャバリアーズのトップアシスタントコーチに就任しました。

クリーブランド・キャバリアーズ

2016年1月22日、デビッド・ブラットHCの解雇に伴い、ルーはヘッドコーチに昇格。レブロン・ジェームズを擁するチームを率い、2年連続でNBAファイナルに進出。2016年のファイナルでは、ゴールデンステート・ウォリアーズ相手に1勝3敗から3連勝という奇跡的な逆転劇を演じ、キャバリアーズに初のNBAチャンピオンをもたらしました。その後も2年連続でファイナルに進出しましたが、いずれもウォリアーズに敗れています。

2018-19シーズン、レブロン・ジェームズがレイカーズへ移籍すると、キャバリアーズは開幕から苦戦。成績不振を理由に、ルーは解任されました。

ルーのリーダーシップと戦術眼は高く評価されており、今後の活躍も期待されています。

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