ティー・オーエンタテインメント

株式会社ティー・オーエンタテインメント（T.O Entertainment, Inc.）

株式会社ティー・オーエンタテインメントは、かつて存在した日本のコンテンツ制作会社でした。親会社はT.O Entertainment,Incで、その完全子会社として映画の製作・配給・宣伝、そしてアニメーション制作などを幅広く手掛けていました。

歴史

2003年4月、角川書店の社員であった本田武市と柴田維が独立し、株式会社ティー・オーエンタテインメントを設立しました。同年10月には、TOブックスレーベルから『阪神ファンの経済革命』を出版し、出版事業を開始しました。

設立当初は、秋田禎信や冲方丁といった人気作家のエージェント業務を中心に活動していました。その後、2007年にはアニメーション制作に進出し、映像制作事業をスタートさせました。同年には英国に子会社「T.O Entertainment UK Limited.」を設立し、海外展開も積極的に進めました。2008年には韓国支社、2009年にはシンガポールに子会社「T.O Entertainment Singapore Pte Ltd」、ロシアに支社「T.O Entertainment RUS LLC」を設立しました。2010年にはロサンゼルスに営業所を開設し、グローバルな事業展開を加速させました。2012年1月には、米国の「T.O Entertainment,Inc（IBI Acquisitions, Inc）」が株式会社ティー・オーエンタテインメントを完全子会社化しました。

2014年5月には、出版事業を「株式会社TOブックス」として分社化し、より専門的な体制を構築しました。2022年4月には、TOブックスがティー・オーエンタテインメントを吸収合併する計画が発表されましたが、後に中止となりました。そして、2024年3月5日付で登記記録の閉鎖等（清算の結了等）を理由として解散しました。

映像作品

映画

2007年: 『1303号室』（製作）
2008年: 『キング・オブ・トーキョー・オ・フィウミ』（製作：本田武市）
2009年: 『ロボゲイシャ』（製作）
2010年: 『END CALL』（製作・配給）、『正しく忘れる』（配給）
2011年: 『津軽百年食堂』（制作）、『くノ一忍法帖 影ノ月』（製作・制作）、『men’s egg Drummers』（制作）、『子どもたちの夏 チェルノブイリと福島』（製作）
2012年: 『冴え冴えてなほ滑稽な月』（製作）、『スープ〜生まれ変わりの物語〜』（製作）
2013年: 『さよならドビュッシー』（制作）、『アブダクティ』（製作）
2014年: 『おー!まい!ごっと!神様からの贈り物』（制作）
2016年: 『PLAN6 CHANNEL9』（製作・配給）

アニメ

2007年: 『神曲奏界ポリフォニカ』、『ストレイト・ジャケット』
2008年: 『まかでみ・WAっしょい!』、『絶対衝激 〜PLATONIC HEART〜』、『独白するユニバーサル横メルカトル Egg Man』
2009年: 『うみものがたり 〜あなたがいてくれたコト〜』、『ささめきこと』
2010年: 『バカとテストと召喚獣』、『伝説の勇者の伝説』、『えむえむっ!』、『ドグラ・マグラ』、『劇場版“文学少女”』（製作）
2011年: 『バカとテストと召喚獣 〜祭〜』、『バカとテストと召喚獣にっ!』、『フリージング』、『真剣で私に恋しなさい!!』
2012年: 『ゼロの使い魔F』、『ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦-』（製作、配給）、『Mass Effect: Paragon Lost』、『だから僕は、Hができない。』、『織田信奈の野望』、『黄昏乙女×アムネジア』

関連項目

角川書店
* 富士見書房

もう一度検索