テイエムジャンボ

テイエムジャンボ：重賞2勝を挙げた名馬の生涯

テイエムジャンボ（1991年5月23日 - 2020年9月30日）は、日本の競走馬、種牡馬として活躍した名馬です。1994年1月にデビューし、7戦目で初勝利を挙げると、その後も着実に力をつけました。当初は逃げの戦法を得意としていましたが、クラスが上がるにつれて、道中抑える戦法に切り替えることで、更なる高みを目指します。

1996年には、中盤抑え、最後の直線で爆発的な末脚を発揮するレース運びで、京都金杯と京都記念の重賞2勝を達成しました。特に京都記念では、ダンスパートナーを3馬身半突き放す圧勝劇を演じ、天皇賞（春）への出場も期待されました。しかし、天皇賞（春）では期待に応えられず、その後も思うような結果を残せず、1997年6月に引退しました。

競走生活においては、数々の試練がありました。デビューからしばらくは疲労や脚部不安により、長期休養を挟むなど、苦しい時期も経験しました。しかし、関係者らの献身的なサポートを受け、克服していったのです。また、1997年3月には、布施正調教師の引退に伴い、岩元市三厩舎へと転厩しています。

引退後は、生まれ故郷の宮内牧場で種牡馬として繋養されました。多くの期待を寄せられましたが、特筆すべき産駒は残せませんでした。それでも、2007年まで種牡馬としての役目を全うし続けました。2020年9月30日、30歳でその生涯を終えました。

テイエムジャンボの血統背景も注目に値します。半兄には、1983年と1984年に阪神大賞典を連覇したシンブラウン、1987年の京都記念を制したシンチェストがおり、著名な競走馬を輩出している名家出身です。さらに、近親にはラフオンテース、シンホリスキー、マキハタサイボーグといった競走馬も存在します。

テイエムジャンボは、華々しい活躍と苦悩を経験しながらも、競走馬、そして種牡馬として、その名を競馬史に刻みました。その功績は、長く人々の記憶に残り続けることでしょう。

競走成績（netkeiba.comおよびJBISサーチに基づく）

※ 詳細な競走成績は、netkeiba.com、JBISサーチ、競走馬のふるさと案内所などのウェブサイトで確認できます。

血統表

※ 詳細な血統表は、netkeiba.com、JBISサーチなどのウェブサイトで確認できます。

もう一度検索