テイラー・トンプソン (アメリカンフットボール)

テイラー・トンプソン：ディフェンスからオフェンスへ転身したNFL選手

テイラー・トンプソン（Taylor Thompson、1989年10月19日生まれ）は、テキサス州プレイノ出身の元アメリカンフットボール選手です。ポジションはタイトエンドとして活躍しました。

大学時代：ディフェンシブエンドとしての活躍

大学進学前には、Rivals.com、Scout.com、ESPNといった主要な評価サイトから、国内トップクラスのタイトエンドとして高い評価を受けていました。南メソジスト大学に進学後、彼はディフェンシブエンドとして起用され、その才能を開花させます。

2008年の1年次には、9試合に出場（うち先発3試合）し、23タックルを記録。
2009年の2年次には、全13試合に先発出場し、40タックル、チームトップの5.5サックを記録しました。アラバマ大学バーミングハム校戦では、重要なトライフォーポイントをブロックし、チームの勝利に大きく貢献しました。
2010年の3年次には、全14試合に先発出場し、32タックル、4.5サックを記録。カンファレンスUSAのファーストチームに選出されるなど、その実力は高く評価されました。
2011年の4年次には、全13試合に出場し、44タックル、8サック、1ファンブルリカバー、そしてカンファレンス2位となる6ファンブルフォースを記録。彼の活躍により、大学のディフェンスはカンファレンス2位となり、彼自身も2年連続でカンファレンスのファーストチームに選ばれました。

NFLでの挑戦：タイトエンドへの転向

2012年のNFLドラフトで、テイラー・トンプソンはテネシー・タイタンズから5巡全体145位で指名を受けました。ドラフト前のワークアウトで彼の才能を見抜いたタイタンズは、彼を大学時代のディフェンシブエンドではなく、タイトエンドとして育成することを選択しました。

2012年、彼は全試合に出場し、タイトエンドとして4試合で先発出場を果たしました。6キャッチで46ヤードを獲得し、チーム2位の11スペシャルチームタックルを記録しました。
2013年には、全試合でスペシャルチーム要員および控えタイトエンドとして起用。11月10日のジャクソンビル・ジャガーズ戦では、ライアン・フィッツパトリックからの9ヤードのパスを受け、プロ初のタッチダウンを記録しました。
2014年、ケン・ウィゼンハント新ヘッドコーチからは、チームメートであるクレイグ・スティーブンスのブロック能力とデラニー・ウォーカーのレシーブ能力を兼ね備えたタイトエンドになることを期待されましたが、怪我のため3試合の出場にとどまり、11月5日に故障者リスト入りしました。

タイタンズでは、先発8試合を含む35試合に出場した後、2015年6月18日に解雇されました。

テイラー・トンプソンは、大学時代にディフェンシブエンドとして名を馳せ、NFLではタイトエンドとして新たな挑戦を始めた選手でした。彼のNFLでの道のりは決して平坦ではありませんでしたが、その才能と努力は多くの人々に記憶されています。

外部リンク

NFL.com
ESPN
* Pro-Football-Reference (英語)

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