2012年のNFL

2012年NFLシーズン概要

2012年のNFLシーズンは、9月6日に前年のスーパーボウル覇者であるニューヨーク・ジャイアンツがダラス・カウボーイズをホームに迎えて開幕しました。このシーズンは、様々なルール変更や出来事が起こったシーズンとして記憶されています。

ドラフト

2012年のNFLドラフトは、4月26日から28日の3日間、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催されました。このドラフトでは、計253名の選手が指名され、全体1位指名権を獲得したインディアナポリス・コルツは、スタンフォード大学のアンドリュー・ラックを指名しました。この年からドラフトが3日間開催となり、1日目の1巡目指名については日本のGAORAでもリアルタイムで放送されました。

主なルール変更

このシーズンでは、以下の様なルール変更が適用されました。

ビデオ判定の拡大: 全てのターンオーバーに対しビデオ判定が行われるようになりました。
オーバータイムルールの変更: プレイオフで採用されていたオーバータイムルールが、レギュラーシーズンにも適用されました。
不正なプレー参加の反則: 12人以上がフィールドにいる反則は、スナップ時に即座にデッドボールファールとして扱われるようになりました。これは、第46回スーパーボウルでジャイアンツがこの反則で時間を消費したことが理由です。
ルーズボールの故意のキック: ルーズボールを故意に蹴ると、10ヤード罰退とダウン喪失のペナルティが科せられるようになりました。
クラックブロックの対象: クラックブロックを受けたディフェンス選手も、ディフェンスレスプレーヤーとして扱われるようになりました。
トレード期限の変更: トレード期限が第6週火曜日から第8週火曜日に変更されました。
故障者リストからの復帰: 故障者リストに登録された選手の内の1名は、シーズン中にアクティブロースターに復帰できるようになりました。

レギュラーシーズン

レギュラーシーズンは、9月6日から12月30日まで行われました。開幕戦が水曜日に行われたのは54年ぶりで、これはアメリカ大統領選挙の民主党全国大会最終日と日程が重なることを避けるために前倒しされたものです。また、第15週の試合前には、コネチカット州のサンディフック小学校銃乱射事件の犠牲者に対して黙祷が捧げられました。

対戦相手は、NFLの規定に基づき、前年度の成績や地区ごとのローテーションによって決定されました。

同地区チームとの対戦：ホーム＆アウェイで各2試合（計6試合）
カンファレンス内の1地区との総当たり戦：各1試合（計4試合）
カンファレンス内の前年同順位チームとの対戦：各1試合（計2試合）
他カンファレンスの1地区との総当たり戦：各1試合（計4試合）

プレイオフ

プレイオフはレギュラーシーズン終了後に行われました。

受賞者

シーズンを通して活躍した選手には様々な賞が贈られました。詳細については「2013年のプロボウル」を参照してください。

その他の出来事

マッデンNFL13: この年の「マッデンNFL」のカバー選手には、ファン投票でデトロイト・ライオンズのカルビン・ジョンソンが選ばれました。
ニューオーリンズ・セインツの違法ボーナス問題: ニューオーリンズ・セインツで危険なタックルをした選手にボーナスが支払われていたことが発覚しました。この問題で、複数のコーチや選手に処分が下されました。しかし、後に処分は一部無効となりました。
代替審判問題: 審判団との労使交渉が合意に至らず、プレシーズンからレギュラーシーズン第3週まで、代替審判が試合を担当しました。これは、試合の質や公平性に対する批判を招きましたが、9月26日に労使協定が締結され、第4週からは正規の審判団が復帰しました。

まとめ

2012年のNFLシーズンは、ルール改正、違法ボーナス問題、審判団のストライキなど、多くの出来事があったシーズンでした。特に、セインツの違法ボーナス問題や審判団のストライキは大きな話題となり、NFLの運営体制や選手の安全に対する関心を高めることになりました。

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