テキサスクローバーホールド

テキサス・クローバー・ホールドについて

テキサス・クローバー・ホールド（Texas Clover Hold）は、プロレスにおける代表的な関節技のひとつで、日本では「四つ葉固め」として知られています。この技は、伝説的なプロレスラーであるテリー・ファンクによって考案されました。テキサス・クローバー・リーフやテキサス式四つ葉固めとも呼ばれるこの技は、相手の動きを制御し、関節に強い圧力をかけることから、非常に効果的な締め技として位置づけられています。

技の詳細

テキサス・クローバー・ホールドの基本的な動作は、仰向けに寝ている相手に対して行われます。最初に、相手の左足を自分の右脇の下に抱え込みます。次に、相手の右足のすね部分を膝裏に押し当てる形で配置し、自分の両手をその下からくぐらせます。ここで、相手の左足の太ももに自分の手をクラッチすることで、足4の字固めの様な状態になります。ただし、曲げた方の足が下に来る形式を取ります。最終的には、足を固定したままステップオーバーを行い、逆エビ固めの形に持ち込むこともあります。

この技は、単に相手の足を捉えるだけではなく、相手を引き倒すことで関節に直接的な圧力を加えるため、試合の流れを大きく変える可能性があります。技のバリエーションとして、両手をクラッチせずに右腕で足首を固定するスタイルも存在します。

主な使用者

この技は、テリー・ファンクだけでなく、数多くの著名なレスラーによって使われてきました。日本のプロレス界では、棚橋弘至が2021年4月4日のタッグマッチでジェイ・ホワイトにこの技を決めた際、「J・T・O（ジェイ・タップ・アウト）」と名付けました。他にも、エド・ウィスコスキー、ディーン・マレンコ、エディ・ゲレロ、シェイマス、デイビー・リチャーズ、ジョン・モクスリー、天龍源一郎、越中詩郎、小橋建太などが、この技のマスターと言えます。

派生技

テキサス・クローバー・ホールドから派生した技の一つに、ゴリラ・クラッチがあります。この技は近藤修司によって開発されたもので、仰向けにダウンしている相手の両足を組んだ後、相手をうつ伏せにひっくり返し、位置を前後逆にして腕を差し込む形で極めるものです。

まとめ

テキサス・クローバー・ホールドは、プロレスの試合において非常に効果的な技の一つであり、多くのレスラーに受け継がれています。技の構造と使用方法を理解することで、観客もよりプロレスを楽しむことができるでしょう。選手たちがこの技をどのように活用するかを観察するのも、プロレスファンにとっての醍醐味の一つです。

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