足4の字固め

足4の字固め（あしよんのじがため）

足4の字固めは、プロレスにおいて非常に人気のある関節技の一つです。この技は英語でフィギュア・フォー・レッグロック（Figure-Four Leglock）と呼ばれ、別名スピニング・レッグロックとも言われています。この名称は、相手の両脚がアラビア数字の「4」の形に見えることに由来しています。

概要

技の発展においては、バディ・ロジャースがその代表的な使い手でありましたが、日本での知名度はザ・デストロイヤーによって広められました。ロジャースの時期はスピニング・レッグロックとして知られていましたが、デストロイヤーがこの技をフィギュア・フォー・レッグロックという名前に翻訳したのです。2000年代以降も多くのレスラーによって使用され続けているものの、フィニッシュ・ホールドとして採用する選手は少なくなりました。

また、足4の字固めは、相手の協力なしには掛けることができない技と思われがちですが、実はブラジリアン柔術でも似たような施術法が存在します。

掛け方

ザ・デストロイヤーがこの技をかける際、まず相手を仰向けに倒し、左脚を取り得点を入れる形となります。次に体を回転させて、相手の右膝のあたりに自分の左脚の脛を乗せ、その上から自らの左脚を重ねてロックします。また、ジャック・ブリスコのように体を回転させることなく直接掛けるレスラーもいます。

技をかける方が痛いとされる裏返しの姿勢になることもありますが、デストロイヤー自身はインタビューで「痛みを伴わない方法で技をかけることができる」と否定しています。この駆け引きが試合の見せ場にもなっているのです。

発祥と歴史

技の起源については様々な説があり、ネイティブアメリカンの格闘技や、針金を使った遊びから影響を受けたとする見方も存在します。特に、フロントインディアンデスロックからの変形とする説が有名です。

派生技

足4の字固めから派生した技もいくつか存在します。例えば、パワーズ・ロックは独自の入り方を使った技であり、通常の足4の字固めとは異なるアプローチを持っています。また、グランドクロス200やナガタロックのように、別技との複合的な技も見られます。さらに、アメリカン・ナイトメアやTO（タップ・アウト）などの新たな変型技も登場しています。

特徴と影響

足4の字固めは、プロレス界においてその存在感を確立しており、多くの著名レスラーに使用されてきました。バディ・ロジャースやザ・デストロイヤー、リック・フレアーなど、多岐にわたる選手が得意技として採用しています。

得意とする主なレスラー

• - バディ・ロジャース
• - ザ・デストロイヤー
• - リック・フレアー
• - 大木金太郎
• - アントニオ猪木

返し方

この技は、掛けられそうになる前に相手の脚を蹴って押し返したり、他の技を絡めたカウンターを行うことも可能です。

足4の字固めは、その奥深さとバリエーションにより、プロレスの魅力の一つとなっています。観客に与えるインパクトや試合の駆け引きの要素を含んだこの技は、今後も多くのレスラーに受け継がれていくことでしょう。

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