テトゥヒ・ロバーツ

テトゥヒ・ロバーツ

ニュージーランドで生を受けたテトゥヒ・ロバーツ（Tetuhi Roberts）は、1994年7月6日生まれのラグビーユニオン選手です。主にフォワード第二列、ロックのポジションでプレーしました。その体格は身長191cm、体重110kgと、ロックとして十分なサイズを持ち、グラウンド上で存在感を示しました。彼のニックネームは「トゥイ」として知られています。

若き日のキャリアと日本への移住

彼が楕円球と出会ったのは14歳の時でした。ラグビーに魅せられたテトゥヒ・ロバーツは、やがてその才能を伸ばし、日本のラグビー界に足を踏み入れることになります。

2014年、日本の高校ラグビー界における強豪校の一つである札幌山の手高校へ留学します。北海道の地で高校ラグビーに打ち込んだ彼は、在学中にその実力を高く評価され、高校日本代表に選出されるという栄誉に浴しました。これは、国内外の注目を集める若手有望株であることを示す大きな実績となりました。

高校卒業後、彼は関東大学ラグビーリーグ戦グループに所属する東海大学へ進学します。大学での4年間、彼はさらにラグビー選手として成長を遂げました。東海大学ラグビーフットボール部では、後のジャパンラグビーリーグワンなどで活躍する多くの選手たちと共に汗を流しました。特に、池田悠希、金典弘、鹿尾貫太、野口竜司、三浦昌悟といった面々は当時のチームメイトであり、共に切磋琢磨し、学生ラグビーの舞台で戦いました。

トップリーグそしてリーグワンでの挑戦

大学での充実した4年間を終え、2018年にテトゥヒ・ロバーツは日本のトップレベルのリーグへの挑戦を決意します。当時のトップリーグに所属していたHonda Heat（現在の三重ホンダヒート）への入団を果たしました。

プロ選手としてのキャリアをスタートさせた彼は、すぐに公式戦の舞台を踏むことになります。2018年9月22日に行われたジャパンラグビートップリーグの第4節、クボタスピアーズとの試合で、途中出場ながら公式戦デビューを果たしました。これは、彼にとって日本のトップリーグの舞台でその第一歩を記した記念すべき日となりました。

Honda Heatがリーグワンへと移行し、チーム名が三重ホンダヒートとなってからも、彼は引き続きチームの一員としてプレーを続けました。ロックとしてセットプレーやブレイクダウンなど、チームの勝利に貢献すべく奔走しました。2023-24シーズンまでチームに所属し、日本ラグビーの発展に寄与しました。

三重ホンダヒート退団、そして今後

三重ホンダヒートの一員として数シーズンにわたりチームに貢献してきたテトゥヒ・ロバーツでしたが、2024年5月をもって同チームを退団することが発表されました。日本でのキャリアを通じて、高校日本代表選出、トップリーグ/リーグワンでのプレーなど、多くの経験を積みました。今後の彼のラグビー人生、あるいは新たな挑戦がどのようなものになるのか、注目が集まります。

テトゥヒ・ロバーツは、ニュージーランドから海を渡り、日本の高校、大学、そしてトップレベルのリーグでプレーした数少ない選手の一人です。彼の経歴は、国際的な視野を持つ選手が日本ラグビー界で活躍できる可能性を示しています。彼のこれまでの貢献は、三重ホンダヒートのファンや日本のラグビーファンに記憶されることでしょう。

（この記事は、テトゥヒ・ロバーツ選手の公開情報に基づいて記述されています。今後の活動については、新たな情報が公開され次第更新される可能性があります。）

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